コーエーテクモHD、3Q売上高は微減収ながら営業益は62%増を達成 コラボやP許諾などのロイヤリティ収入が増加 「VRセンス」も12月に稼動

コーエーテクモホールディングス<3635>は、1月29日、2018年3月期の第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表、売上高240億3000万円(前年同期比0.7%減)、営業利益56億8800万円(同62.5%増)、経常利益114億500万円(同43.1%増)、四半期純利益82億6100万円(同38.0%増)となった。
 

コラボレーションやIP許諾などのロイヤリティ収入が増加し、利益率が向上した。また、テクモ創業50周年プロジェクトとなる多機能VR筐体「VRセンス」が12月に各地のアミューズメント施設で稼働を開始した。

主力のエンタテインメント事業は、売上高212億6400万円(前年同期比0.7%増)、セグメント利益49億1600万円(同81.2%増)と大幅増益を達成した。各ブランドごとの状況は以下の通り。

・「シブサワ・コウ」ブランド
シリーズ15作目となる最新作『信長の野望・大志』(PC、PS4、Nintendo Switch、Steam用)を11月に発売した。本作はiOS版も2018年1月にリリースしており、最新の家庭用ゲームがスマートフォンにも同時展開される同社として初めてのチャレンジとなっている。同社がIPを許諾し、8月から中国でサービス中のスマートフォンゲーム『三國志2017』が11月にアジア3地域(台湾、香港、マカオ)でも配信開始され、登録者数は300万人を突破した。

・「ω-Force」ブランド
Nintendo Switch向けに「無双」シリーズの3タイトル『真・三國無双7 Empires』『戦国無双 ~真田丸~』『無双OROCHI2 Ultimate』を発売し、ラインアップを拡充した。

・「Team NINJA」ブランド
任天堂<7974>の「ファイアーエムブレム」と同社の「無双」シリーズとのコラボタイトル『ファイアーエムブレム無双』を10月に海外で発売した。バカンスゲーム『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』をゲームプラットフォーム「DMM GAMES」でサービスを開始し、同ランキングで1位を獲得するなど好調な立ち上がりとなった。スマートフォンゲームでは、スクウェア・エニックスと共同で開発した『DISSIDIA FINAL FANTASY OPERA OMNIA』が引き続き収益に貢献した。

・「ガスト」ブランド
12月に『リディー&スールのアトリエ ~不思議な絵画の錬金術士~』(PS4、PS Vita、Nintendo Switch用)を国内向けに、『よるのないくに2 ~新月の花嫁~』(PS4、Steam用)を欧米・アジア向けに発売した。

・「ルビーパーティー」ブランド
『金色のコルダ2 ff』(PS Vita用)を発売した。イベント事業では「ネオロマンス・フェスタ 遙か"八葉"祭」や、立体映像表現を用いたバーチャルライブなど、第3四半期中に3つのイベントを開催した。

・新ブランド「midas(ミダス)」
新規スマートフォンゲームを鋭意開発している。

なお、2018年3月期通期の連結業績予想については、従来予想から変更なく、売上高420億円(前期比13.4%増)、営業利益115億円(同31.0%増)、経常利益160億円(同5.2%増)、当期純利益117億円(同0.6%増)の見込み。
 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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