ネクソン<3659>のオーウェン・マホニー社長(写真)は、この日(2月8日)開催の決算説明会で、日本国内のesportsについては非常に興味深い動きとしながら、日本国内での同社の取り組みには慎重な姿勢を示した。
世界的にはesportsは、『リーグ・オブ・レジェンド』や『オーバーウォッチ』などPCゲームが主流であり、コンソールゲームやモバイルゲームが使われるケースはまだまだ少ないという。PCゲームがゲームの中心でない日本において、esportsがなぜ注目されるのか不思議に思っていると明かした。
また施設の問題もある。米国で既存スポーツが衰退するなか、新しい競技としてesportsが注目されたと指摘。興行とするには大会の頻度をあげる必要があり、そのために恒常的に使える大きな施設が必要になる。日本で米国のように稼働率の低下したスポーツ施設を使えるのか。日本で本格的に展開するには莫大な投資が必要になるというわけだ。
ちなみに、ネクソングループでは、esports分野でも高い実績を持っている。同社では、自前で500人以上収容する「ネクソンアリーナ」を保有しており、年間で300回以上、esportsのイベントを行っており、かなりの盛り上がりを見せているという。
ただし、マホニー社長自身、ゲーム関係の動画を好んで視聴するそうだが、日本国内でesportsが独自の発展を遂げていくのか未知数。あくまで出場する選手とゲーマーが決めていくものであって、会社側の都合で決めるべきものではないとし、引き続き動向を見守っていく考えを示した。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ネクソン
- 設立
- 2002年12月
- 代表者
- 代表取締役社長 イ・ジョンホン(李 政憲)/代表取締役CFO 植村 士朗
- 決算期
- 12月
- 直近業績
- 売上収益4233億5600万円、営業利益1347億4500万円、最終利益706億0900万円(2023年12月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 3659