【インタビュー】『プリパラ』での活動があるからこそ素直に歌えた  i☆Risが新曲『Memorial』の歌詞、メロディ、衣裳への思いを語る



2014年7月から続いた『プリパラ』が今年3月一杯でフィナーレを迎える。『アイドルタイムプリパラ』の第4クールオープニングテーマ曲は、声優とアイドルのハイブリッドユニット「i☆Ris(アイリス)」が再び担当することになった。『プリパラ』といえば、やはりi☆Ris。彼女たちは再びオープニング曲を担当するにあたって感慨深いものがあったに違いない。今回、オープニング曲『Memorial(メモリアル)』の歌詞やメロディ、衣裳にかける思いについてメンバー6人にインタビューを行った。

 
■i☆Risとは
声優とアイドルの活動の両立を目指すことをコンセプトに、エイベックス・グループと81プロデュース共同オーディションで選ばれた6人で2012年に結成した。2014年からはTVアニメ『プリパラ』のメインキャストをメンバー全員が務め、2016年には初の日本武道館公演を成功させた。今回発売する『Memorial』は、現在好評放送中のテレビアニメ『アイドルタイムプリパラ』の第4クールOPで、グループ通算15枚目のシングルとなる。


――:今日はよろしくお願いします。はじめに『プリパラ』のフィナーレのオープニング曲を再び担当することになって、どう思われたのか、そのへん感想をお聞きしたいのですが。

山北さん:i☆Risとして再び『プリパラ』に戻ってくることができて、ほんとうに嬉しかったです。『プリパラ』は、ずっとi☆Risがオープニングを担当し、『アイドルタイムプリパラ』になってから、わーすたさんが担当してきました。離れてみてその大切さがわかったといいますか、歌わない期間があったからこそ、というものあったと思います。ファンの方からも喜んでいただけて、いままでやってきてよかったと思いました。
 
▲山北早紀さん


――:今回のCDに収録される楽曲をご紹介いただければと思います。まず、『Memorial』からですが...。

茜屋さん:『Memorial』は、本当に明るく『プリパラ』の活動を振り返る内容、総まとめともいえる曲になっています。作品としては一区切りとなりますけど、寂しさはあまりなく、それぞれの夢はまだまだ終わらないよ、といったニュアンスが強いと思います。明るさ、前向きさの中に少しセンチメンタルな感じのある曲です。

また、歌詞については、『Make it!』と同じく、森月キャスさんにお願いしているんです。『Make it!』と意識した歌詞も多く含まれていて、『プリパラ』初期を振り返るような表現も多いんです。いままでの『プリパラ』を思い出せるような、それこそメモリアルといえるような曲になっていると思います。

 
▲茜屋日海夏さん。


――:曲の基調は明るくてちょっと感傷的な感じで、『プリパラ』のフィナーレに相応しい曲だと感じました。まだまだ続くような感じを受けますよね。つづいて『キラキラGood day』はいかがでしょうか。

山北さん:キャッチーな曲です。いままでのアイリスにない、王道系のキラキラアイドルソングです。

若井さん:青空の下で散歩しながら聞くのにぴったりな曲だと思いますね。

芹澤さん:言葉で言うと、明るくてキャッチーで楽しくて...となってしまうんですが、実際に聞いていただくと、いままでのi☆Risとは違うことをやっていると感じていただけると思います。

久保田さん:うん。この曲は実際に聞いてもらったほうが理解していていただける気がします。



――:今回、ONETRAPさんが作曲されたんですね、『漢』もですが。

若井さん:はじめてですね。本当にきれいなメロディで、すぐに頭に入ってきますよね。フリが入ったらさらに良い曲になると期待しています。ライブで盛り上がりそうな気がします。
 
▲若井友希さん。


――:なるほど。『漢』という曲ですが、こちらの読み方は…

澁谷さん:「おとこ」です(笑) 『キラキラGood day』が女の子のキラキラしている部分や可愛らしさを表現している曲ですが、こちらは女子視点から見た男の人を描いた曲です。男の人って大変なんだね、と。男性の方が聞いてどう思うかわからないのですが、やはり世の中の風潮として男性は社会を支えていかないといけない、みたいなところがあるじゃないですか。だから、そんなのは捨てて自分らしく頑張っていこう、あきらめるな、という応援歌なんです。


――:この曲を聞いた時はびっくりしました。こちらもいままでにない曲ですよね。

芹澤さん:はい。歌詞もですけど、こういうスカっぽいノリのサウンド感のある曲はなかったですよね。ライブでも良いスパイスになると思います。

――:そういえば、曲中、澁谷さんがすべて台詞を入れていますよね。

澁谷さん:はい。いままではメンバーが分担してやることがありましたが、すべて担当しました。「照れるじゃん」「カッコいいだろ」といった台詞が入っています。でも、これライブでどうするんでしょうね。やはり生でやるんでしょうか?(他のメンバーから当然との声を受けて)やっぱり! わかりました。ライブでぜひ楽しみにしてください!
 
▲澁谷梓希さん。


――:はい。楽しみにしています。この後は『Memorial』を中心にお聴きして欲しいのですが。楽曲で好きなフレーズ、注目してほしいポイントを教えて下さい。

若井さん:さきほどお話しましたが、『Make it!』と寄り添わせた歌詞ですね。「はじめてのドキドキ思い出して」「あの頃のときめき忘れないで」といったところが好きですし、注目していただきたいです。
 
 

茜屋さん:うん。「はじめてのドキドキ思い出して何もかも輝いて無敵にだってなれた」の流れが『Make it!』の「ドキドキするとき無敵でしょ」ほぼ同じ構成なんです。ですが、全く同じじゃなくて、『Memorial』では過去形にして「あのときそうだったでしょ?」というフレーズになっているんです。歌詞をいただいてみたときは本当に感動しましたね。


――:「ドキドキ」と「無敵」は印象に残る部分でしたよね。このほかにはありますか。

芹澤さん:歌詞割りも似ているんです。『Maket it!』で2人で歌うところ、ソロで歌うところなどと分かれていますが、あれが同じなんです。『Make it!』と聴き比べていただけると面白いと思います。「少し照れくさいけれどちゃんと伝えたいよ君に"ありがとう”がシオン(山北さん)とソフィ(久保田さん)なのがすごく好きです。「ありがとう」とか照れて言わなそうな2人が言うのがいいですよね。「いつもの"おはよう"でさえあたりまえじゃなくてステキな奇跡だったんだね」はらぁら(茜屋さん)っぽいですし、「一人より二人で」はドロシー(澁谷さん)とレオナ(若井さん)ですし。
 
▲芹澤優さん。


若井さん:そうなんです。あと、3人で歌うところも「ソラミスマイル」と「ドレッシングパフェ」に分かれているのが多いんです。



――:そこまで! 意識して聞いてみます。レコーディングでは歌っていて難しいと感じたところはありましたか。

茜屋さん:そこなんですが、難しさはあまり感じませんでした。いままでの『プリパラ』の曲よりストレートに歌えたと思っています。いままでだと、『プリパラ』に寄せたり、アイドルっぽさを出したりして工夫して歌っていたんですが、いまの自分たちの素直な感情を歌詞に乗せて歌いました。こだわりはもちろんありますが、あれこれ考えずに素直に歌えたと思います。『プリパラ』での思い出がありますから、今回、特別な準備は必要なかったのかもしれません。


――:なるほど。これまでやってきたからこそできる歌といえますね。

芹澤さん:私も難しいと感じるところはなかったですね。私は最後に収録したので、5人バージョンを聞くことができたのですが、皆が自然と同じ気持ちで歌っているのがわかりました。私も皆と同じように自分の気持ちを素直に乗せて歌えば、自然と一つになって、いい曲ができるだろうなという自信みたいなものはありましたし、実際に良い曲に仕上がったと思います。


――:あと衣装は、澁谷さんが担当されているとのことですが。

澁谷さん:今回もパンツスタイルを採用していましたが、ひみちゃん(茜屋さん)が着用するのはタックインするタイプで、初めての試みでした。作っている側としても、世の中に出た時にどう受け止められるか少し不安でした。
 
▲リリースイベントで初めて披露した新衣裳。


――:1月に開催した1月の池袋サンシャインシティ噴水広場でのリリースイベントでの反応を見ると良かったですし、素敵な衣装だと思います。デザインで気をつけていたポイントは。

澁谷さん:衣装を作るうえで、自分が着たい服を作るというより、メンバーの良さをそれぞれ引き出すようなデザインにしたいと思っていました。同時に、それぞれの持つコンプレックスのようなものもむしろ良いところとして出せるような衣装にもしたいとも思っていました。作り手としては、どんどんいいものを目指していかないといけませんし、みんなと一緒に着る衣装ですから、頑張らなきゃと思って気合をいれてデザインさせてもらいました。本当にありがたいです。これからもがんばりたいです。


――:衣装ですが、リリースイベントで遠目から見ていたので何か柄があるとしか認識できなかったんですが、近くで見ると、すごく印象に残る柄になっていますね。

澁谷さん:私が当初デザインした段階では、白を貴重にしたデザインで柄は入れていなかったんです。デザイナーさんから柄を入れたほうが良いとアドバイスをいただきましていれることにしました。柄のパターンは、1つの図柄をいくつも重ねている感じです。四角や三角など様々な形があります。『Memorial』ですし、皆さんの記憶に残りやすいデザインにしました。印象に残るといっていただけて嬉しいです。


――:なるほど。リリースイベントでのパフォーマンスも素晴らしかったです。同時に、皆さんの表情もすごくキラキラと輝いていたように見えました。

芹澤さん:ありがとうございます。実は、はじめから「こういう思いを伝えよう!」などとは考えませんでしたし、メンバーでも決めずにステージに立ちました。で、ステージに立ったとき、お客さんからの反応に心動かされるものがありまして…。今まで応援してくれてきた方だけでなく、ライブを重ねるに連れて、女性のファンや小さなお子さんが徐々に増えていると感じました。特に小さい女の子が憧れるような表情を見せてくれてて、こちらも自然と燃えてきました。また地下から3階まで多くの方にみていただいて、「ああ、待っていてくれたんだ!」とも感じましたね。

山北さん:そうなんです。グループとして「こういう気持ちでいきましょう」と決めて臨むことはほとんどないんです。それぞれの立場で感じたように演じるようにしています。サンシャインシティ噴水広場でリリースイベントをやるのは実はあの時が2度目だったんです。最初にやったのは「ドリームパレード」でした。そのころは『プリパラ』が2年目に入り、「やってやるぞ!」という気持ちで臨んで成功したという、楽しい思い出がありました。今回、少し不安もありましたが、皆何より楽しかったんだと思います。楽しい気持ちが表情に出たんです。
 
▲久保田未夢


久保田さん:最近は、それぞれの活動もあって、i☆Risとして6人揃ってライブをする機会が少なくなってきました。なので、みんな、1回1回のライブを大切に思う気持ちが前以上に強くなってきていると感じています。フェスには出ていますが、それでも1~2曲ということが多いですし、今回のように3曲以上歌える機会を本当に大事にしているように思います。

澁谷さん:私たちだけでなく、私たちと、ファンのみんなのライブへの熱量や思いが非常に高くなっていて、相乗効果のようなものが生まれていると思います。ライブは、演者とファンが互いを支えあって作り上げていくものですから、やっていてとにかく楽しいと思える瞬間ですね。



――:なるほど。ライブへのみなさんとファンの熱い気持ちがあったからこそ、素晴らしいパフォーマンスにつながった、ということですね。そうなると、4月から始まるライブツアーは相当期待して良いんでしょうか。

山北さん:はい、もちろんです! 去年よりさらにパワーアップしたi☆Risのパフォーマンスをお見せします。


――:ありがとうございました!


 
■15th Single『Memorial』
 
▲【CD+DVD】 

 
▲ 【CD only】


タイトル:「Memorial」
発売日:2018年2月21日
テレビアニメ「アイドルタイムプリパラ」第4クールOPテーマ曲♪
[CD+DVD] 15thシングル「Memorial」(CD+DVD) EYCA-11850/B ¥1,800(税抜)
[CD] 15thシングル「Memorial」(CDのみ)EYCA-11851 ¥1,200(税抜)
★DVDには「Memoria Music Video」そして「Memorial-Off Shot Movie-」を収録予定!
※収録曲順、内容、新曲タイトルなどは予定です。変更がある可能性がある。


◆収録内容
【CD+DVD】
CD全4曲収録予定
CD
01 Memorial
02 キラキラGood day
03 Memorial(instrumental)
04 キラキラGood day (instrumental)
DVD
01 Memorial-Music Video02
Memorial-Off Shot Movie

【CD only】
全6曲収録予定
CD
01 Memorial
02 キラキラGood day
03 漢
04 Memorial(instrumental)
05 キラキラGood day (instrumental)
06 漢(instrumental)


 
■『 i☆Ris 4th Live Tour 2018~WONDERFUL PALETTE~』

▼開催日時・会場
日程:2018年04月19日(木)
開場/開演:18:15/19:00
会場:かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール(東京都)

日程:2018年04月30日(月・祝)
開場/開演:14:00/15:00
会場:NHK大阪ホール(大阪府)

日程:2018年04月30日(月・祝)
開場/開演:18:00/19:00
会場:NHK大阪ホール(大阪府)

日程:2018年05月06日(日)
開場/開演:18:30/19:00
会場:仙台市民会館 小ホール(宮城県)

日程:2018年05月12日(土)
開場/開演:14:15/15:00
会場:和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール(埼玉県)

日程:2018年05月12日(土)
開場/開演:18:15/19:00
会場:和光市民文化センター サンアゼリア 大ホール(埼玉県)

日程:2018年05月19日(土)
開場/開演:13:30/14:00
会場:都久志会館(福岡県)

日程:2018年05月26日(土)
開場/開演:18:30/19:00
会場:Zepp Sapporo(北海道)

日程:2018年06月10日(日)
開場/開演:14:00/15:00
会場:中野サンプラザ(東京都)

日程:2018年06月10日(日)
開場/開演:18:00/19:00
会場:中野サンプラザ(東京都)

日程:2018年06月16日(土)
開場/開演:14:00/15:00
会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール(愛知県)

日程:2018年06月16日(土)
開場/開演:18:00/19:00
会場:日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール(愛知県)


▼チケット代金
○全席指定 6,800円(税込)


 
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エイベックス・ピクチャーズ株式会社
http://avex-pictures.co.jp/

会社情報

会社名
エイベックス・ピクチャーズ株式会社
設立
2014年4月
代表者
代表取締役社長 寺島 ヨシキ/代表取締役副社長 勝股 英夫
決算期
3月
直近業績
非公開
上場区分
未上場
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