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SPAJAM2017優勝チームが語ったハッカソンTips…48時間という限られた時間で"尖ったアプリ"を完成させる要諦とは

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モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、3月16日に東京都内で開催したイベント「SPAJAM 2018 キックオフ MEETUP」において、SPAJAM2017優勝チームの市川電産の市川 博之氏と、市川 希美氏が「シリコンバレーツアー報告、ハッカソンTips」と題した講演を行った。
 
▲市川 希美氏


市川電産は、夫婦での参加で、SPAJAM2017では、「助けて」と「助けたい」を橋渡しするアプリ『ユウキセキ』を開発した。このアプリは、眼鏡(MEME)に付ける加速度センサーを活用。動きから困っている状況をTwitterなどで発信し、助けを求めることができる。機能的な面白さや実用性への評価が高かった。

まず、希美氏がシリコンバレーツアーの模様をスライドと写真を交えて報告した後、博之氏がハッカソンTipsを紹介した。自身がハッカソンなどを主催しており、そこでみられた傾向なども踏まえて実践的なTipsを紹介していった。企画やチームマネジメントに関する内容が多く、能代氏による攻略法とは違った視点となっている。
 
▲市川 博之氏


ハッカソンでは企画から始まるが、作品のコンセプトをしっかりと作り込んで、一言で説明できることが重要であると指摘した。「説明が長くなるときはコンセプトがぶれている」。全ての機能はコンセプトに則り価値があるのか考え、メンバーが同じ方向を見るのが大切だという。市川電産は2人だったため、方向の設定は短時間でできたそうだ。
 


コンセプトが決まったら、主要機能を明確にすることが大切と説いた。最低限、この機能があればアプリとして機能するものだ。これを「MVP」と定義した。これは開発をする際、優先順位を考えることでもある。主要機能だけでは訴求力が乏しいため、主要機能に関連した「ハッカソンで狙う機能」も定めて、この2領域に集中するという。

ハッカソンでありがちな間違いとして、この2つの領域を疎かにして、「Nice to Have(あったらいいね)」に集中してしまうチームがあるという。こちらはあくまで余力があったらやればいい機能で、プレゼンで今後の展望として語ってもいいものだそうだ。企画を決めていく際、3つの機能をきちんと定義しておく必要がある、ということだろう。
 


開発に入る際、役割分担をキチンと決めておき、この作業は誰が担当するかわからない、といったグレーゾーンを作らないようにすることが大切と強調した。「グレーゾーンは翌日の昼間に発生することが多い。やる仕事は事前に列挙して分担しておくべき」。企画の担当者は、全体を見ているのでプレゼンや審査員への対応、買い出しなどを行なうことが良いという。
 


合意形成も早めにやっておくようにとコメントした。ケンカするなら初日の夕方くらいまでにやった方が良いという。市川電産ではハッカソンでしょっちゅう言い合いをしているように見えるが、モヤモヤした状態を残さないようにしているためだという。「これはいらない!」などとお互いに言いたいことを言い合えることが大事ということだ。

モヤモヤを残さないと同様、企画はお互いのアイディアの妥協ではいけないとした。それぞれのアイデアの尖った部分を打ち消し合うため、つくるもの、いらないものをスパッと決めることが大事だ。アイディアについてはダラダラと追加するのは避けて、どこかで仕様を凍結することが重要とした。作るものを早めに決めてチーム一丸で開発に邁進することがいい、というわけだ。
 


こうして固まった企画だが、チームメンバーの力量で作れるかどうかを検証することも大事だ。スキルセットが揃っておらず、作りきれない事例が学生チームを中心に見られるという。「10~30%の技術的なチャレンジは必要だが、50%を超えると開発が難しくなる」。また実装方法にこだわってつくりきれないチームもあるため、実装方法にこだわらない方が良いと語った。
 


また、ハッカソンで一番大事なこととして、他のチームとの交流をあげた。チームメンバーだけでアプリを作り続けるのではなく、他のチームと適宜交流するようにしているという。交わることでしかイノベーションは起こりえないと強調した。ハッカソンは、色々なバックグランドの人が集まってくるが、交流しないのはもったいないというものだ。

ハッカソンではタイムマネジメントも重要。計画を立てそれに基づいて動く。スライドの事例は、初日の夕方にアイディアの再構成と役割分担を決め、主要機能はその日のうちに作り、動作確認も行なう。その裏で企画担当がプレゼンの構想や素材を準備していたそうだ。デモ機能に係るデザインと追加実装は翌日行っている。また、3時間は寝るようにしているそうだ。
 


途中、開発に行き詰まった場合はどうしているか。30分かけてネタづくりや開発が進まない場合、そのまま進めてもロスが大きいと判断し、一旦放置して別のタスクの作業に入る、ご飯や風呂など息抜きをする、違う作り方を考えるなどの方法で対応しているとのこと。30分と設定することで、ダラダラ開発するのを防ぐことができているそうだ。

そして、最初の時点で主要な機能(MVP)、「ハッカソンで狙う機能」、「Nice to have」を分けておくことで、どこまで作るべきなのか、そして、スケジュールがあることでいつまでに作るべきなのかが明確になる。「余計な開発をやってしまい、動いていたアプリが動かなくなってしまうリスクもある」。
 


最後に行うプレゼンについても大事なポイントが2つあるという。ひとつは、自分が語りたいことを話すのではなく、相手に伝わることを話すように心がけることだ。企画した際、開発者の頭の中にあった様々な前提条件を説明しないでアプリの説明を行ってしまうため、プレゼンの内容が十分に相手に伝わっていない、ということがままあるそうだ。
 


もうひとつは、プレゼン資料を作成する際、想定問答も作っておくことも重要と述べた。自分でプレゼン資料を読み返して、どんなことを聞かれるだろうかと考えておくと効果的なプレゼンが行えるという。ハッカソンのプレゼンでもアプリ開発や資料作りで手一杯になってしまい、聞かれたことにすぐに答えられないケースはよく見られる。審査では不利に働くためだ。
 


なお、市川電産では、地域社会をプロトタイプする非営利型法人を設立する準備を進めているそうだ。裾野市で行った課題解決のためのデザイン思考を使ったイベントの事例紹介も行われた。今後のますますの活躍が期待される。
 

 
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