サイバーエージェント、ディープラーニング技術を強みとするAIベンチャーのABEJAと共同出資会社CA ABEJAを設立

サイバーエージェント<4751>は、深層学習(ディープラーニング)技術を強みとするAIベンチャー企業のABEJAと、共同出資の新会社CA ABEJA(シーエーアベジャ)を4月2日に設立した。

CA ABEJAは、広告クリエイティブ自動生成システムの研究開発および、広告接触からリアル店舗購買までのワンストップ分析を可能にする小売り・流通業界向けSaaSの新規機能の研究開発・販売を行う。急速に進化するインターネット広告では、広告配信メディアごとの配信フォーマットとアルゴリズムの理解が重要であり、広告クリエイティブの生成・運用においては、これらの変化にあわせて短期サイクルで効果の高い広告クリエイティブを大量に制作することが求められている。

CA ABEJAでは、ABEJAが強みとする「IoT」「ビッグデータ」「ディープラーニングなど最先端のAI技術」といった3つのコアテクノロジー展開および高い技術力を誇る画像解析分野のノウハウと、サイバーエージェントが保有するデータを活かすことで、新世代の広告クリエイティブ制作の研究・開発を強化し、最適かつ大量の高品質な広告クリエイティブ制作を行っていく。また、ABEJAが展開する小売り・流通業界向けSaaS「ABEJA Insight for Retail」の販売を開始するとともに、サイバーエージェントが展開する位置情報ターゲティングツール「AIR TRACK」と連携したAIプラットフォーム商品の開発を行うことで、広告~集客~購買までのワンストップ分析を可能にし、企業のマーケティング活動における購買率向上の実現を目指していく。

サイバーエージェントはこれまでも「AI Lab」「AI クリエイティブセンター」において広告クリエイティブの自動生成に関わる研究・開発を行ってきたが、CA ABEJAと研究・開発は切り分け、それぞれの得意領域を活かし、サイバーエージェントグループ全体で、テキストや動画、3DCGなどあらゆる広告クリエイティブ自動生成の研究・開発に努めていく方針だ。

■ABEJA Insight for Retail
小売・流通業界を対象とした、リアル店舗の施策解析サービス。ディープラーニング技術を活用し、店舗に設置したカメラの映像から、来店者数や来客の年齢・性別、店内の回遊状況など従来取得できなかった消費者行動を可視化。店舗ごとの実施施策を登録することで、POSや店舗データをもとに自動で効果検証を行うことができる。

■AIR TRACK
位置情報の取り扱いに関する利用目的や取得情報などの注意事項に予め同意したユーザー(オプトインユーザー)のみを対象としたサービス。GPSに加えてビーコンなどの端末機器に対応した来店検知サービスを提供し、「AIR TRACK」を活用することで、企業はあらかじめ指定したエリアや店舗に来たユーザーに対してターゲティング広告を配信することができるほか、ユーザーの来店頻度など状況に応じて最適な広告配信を実現する。
株式会社サイバーエージェント
http://www.cyberagent.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サイバーエージェント
設立
1998年3月
代表者
代表取締役 藤田 晋
決算期
9月
直近業績
売上高7202億0700万円、営業利益245億5700万円、経常利益249億1500万円、最終利益53億3200万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
4751
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