第1回「スパジャム道場」が開催! 9校の大学・専門学校・高校から11チームが参加 SPAJAMでも通用するアプリが続々 教育機関での展開も視野



モバイル・コンテンツ・フォーラム(MCF)は、4月21日から22日にかけて、育成型ハッカソン「スパジャム道場」をアカツキのオフィス(東京・品川区)で開催した。

スパジャム道場は、ハッカソンに興味はあるが自信のない人や、参加したけどうまくアプリを完成できなかった人向けの育成型ハッカソン。主に学生を対象に、SPAJAM本選出場者らのエキスパートクリエイターがメンターとしてチーム開発でアプリを制作するために必要なノウハウ、スキルを実戦形式で伝授する育成型ハッカソンとなる。

今回は、9校の高校や専門学校、大学から約60名の学生・11チームが参加し、スマートフォンアプリ開発を競った。短時間でチーム単位でアプリ開発を行うことが初めてという人も多かったようだが、メンターによるサポートもあり、全チームが実機デモ、それが難しくてもアプリの動いている状態の動画プレゼンまでこぎつけるなど、初回ながらハイレベルなイベントとなった。

参加した学生たちにとっても貴重な学びの場になったようだ。24時間という極めて限られた中で、チームメンバーと協力してアプリ開発を行ったことに加えて、第一線で活躍するクリエイターと一緒に開発を行い、その仕事ぶりをみつつ、様々なアドバイスを得られるという意味で、非常に貴重な経験、学びの場となったようだ。

参加したメンターからは「2日間で見違えるように成長した。全体的にレベルが高く、スパジャム予選でも通用するレベルのアプリもある」との声が出ていた。また、ビジネス的に発展する芽を持ったアプリもあり、最後まで完成させて世に問うてほしいとの声もあった。またアドバイスとして、ハッカソンで使うため、ブロックチェーンなど流行の技術をあらかじめ習得しておくと、審査で大きなアピールポイントになるとの声もあった。

MCF専務理事の岸原孝昌氏は、「数人のチームでプロダクトのイメージを共有しスケジュールを組んで作業分担して作り上げるプロセスは開発者として重要なノウハウ。企業の開発現場でも求められている能力でもあり、教育機関からも実施してほしいとの声が多い」と語る。今後、スパジャム道場は、大学や専門学校などでの展開も構想に入れているそうだ。

各チームの開発したアプリと参加校、メンターは以下のとおり。

【Eichel】『ヴァーチャルお食事デート』
昼食の内容を決める、1人での寂しい食事を解消するアプリ。温泉娘「奏」と一緒に食事デートが楽しめる。LINEボットと、ぐるなびのAPIを使っている。温泉娘から何を食べたいと聞かれるので、「ラーメン」などと答えるとお店を選んでくれる。食事中の会話も楽しめる。




【1FLOPS】『穏やかなお休み』
世の中に埋もれた、美味しい珍味(ゲテモノ)がわかるランキングアプリ。実際に珍味を食べた人のレビューやブログの紹介のほか、話題の人気の珍味の情報を紹介してくれるアプリ。お店ではなく、料理を紹介してくれる。将来的にはお店の紹介も。




【3軍】『Connect』
フードロスを減らすため、生産者と消費者をつなぎ、無駄な食糧・食事をなくすアプリ。消費者が生産者に作った料理の写真と感想などを送ることができる。生産者の顔や思いを伝えることで消費者の食料の無駄をなくすことを目指す。将来的には直売機能なども入れたい。




【Armageddon】『FooDAY』
スマホなどで料理を撮影または撮影した画像をアプリに読み込ませるだけで、料理に使っている食材とカロリー、調理方法などを表示してくれるアプリ。




【Flanker】『Fルーレット』
外食を決めてくれる、食事の悩みを拘束解消してくれるアプリ。食事を何にしようかと困っているとき、ルーレットを使って食事の内容を決定し、近所にあるお店を紹介してくれる。ぐるなびAPIを使用しているとのこと。




【8×5】『そうだ。食堂へ行こう。』
日替わり定食も含めて、学食で提供するメニューを表示してくれるアプリ。学内に食べたいものがない場合、学内の他のお店も紹介してくれる。アンケート機能やレビュー機能を用意しており、食堂の人にフィードバックすることも。




【Tomatoes】『美少女の万歩』
美少女がスマホの中にいて運動をサポートしてくれるアプリ。ユーザーがウォーキングを行うと、歩数を検知してダイエットを行い、美少女になっていく。逆に、自分が食べた食事を入力すると少女も食べたことになる。




【Peace】『作れるかな?』
自分の家にある食材、調味料で作れる料理の手順を教えてくれるアプリ。ただし、手順は教えてくれてもどんな料理になるかは秘密となっており、手順通りに作って完成して始めてどんな料理かわかるようになっている。家族や恋人と一緒にドキドキ作ってほしいという。




【趣味在宅】『まなーうさぎ』
食事の姿勢を矯正してくれるアプリ。スマホをベルトで腰から背中あたりに固定し、食事の姿勢が悪くなるとバイブレーションや音声で教えてくれるという。姿勢が良いとニンジンがもらえ、アプリ内にいるウサギを育てることができる。




【hazurechi】『たべたくなくなーる』
人間の生理的な拒絶反応を利用したダイエットアプリ。食べようとしているアプリを撮影すると、食欲を減退するエフェクトを追加することで、ダイエットをサポートしてくれる。将来的には体にいい食事を増進する効果も追加し、健全な食事をとれるようにしたいとのこと。




【Just do IT!】『パシリスト』
食事などを買いに出かける"パシリ"を笑顔でできるシステム。会社や学校などローカルコミュニティなどで、"パシリ"をする人とさせる人をマッチングする。食事を買いに行く時間がない人は人に頼むことができ、買いに行く人はお小遣い稼ぎができる。




【参加者の学校】※50音順
・お茶の水女子大学大学院
・N高等学校
・慶應義塾大学
・電気通信大学
・東海大学
・デジタルハリウッド大学
・トライデントコンピュータ専門学校
・宮城大学
・日本工学院八王子専門学校


【メンター】
・秋月 徹 氏
・五十嵐 太清 氏
・山崎 翔一 氏
・工藤 卓也 氏
・能代 和哉 氏
・能代 穂乃香 氏
・徳久 達彦 氏
・小林 拓 氏
・市川 希美 氏
・市川 博之 氏
・駒井  祐人 氏
・島村 友造 氏




▲開発中の模様。



▲プレゼン終了後にメンターを交えて、各チームで振り返りを行った。



▲会場を提供してくれたのはアカツキ。十分な作業スペースも確保されているだけでなくプロジェクターも見やすく、ハッカソン会場としては申し分のない会場を提供してくれた。

 

スパジャム道場

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