ワンダーリーグ、スマホでバーチャルYoutuberが操作できるシステムを6月より発売 高価な機材がなくてもiPhone Xと組み合わせるだけで撮影可能に



ワンダーリーグは、本日(5月10日)より、バーチャルYoutuber配信者に向けた独自開発の撮影ソリューション「バーチャル・ユーチューバー操作システム」(開発キット4万8000円、フルセット24万6000円)を6月より発売開始すると発表した。iPhone Xと組み合わせるだけで、高価な機材なしでバーチャルYoutuberの撮影が可能になる。

「バーチャル・ユーチューバー操作システム」は、ワンダーリーグ独自のマルチプラットフォーム対応AR/VRコントローラの開発プラットフォーム「VROOM(ヴルーム)」を利用している。VROOM対応のBluetoothコントローラーを6個使うす。両腕の肘と手首に計4機装着することで両腕のモーション、さらに両手に1機ずつ持つ事で表情や手の握り、演出や背景切り替えといった細かな表現を実現した。加えてiPhone Xの顔認識カメラ機能を使って顔の向きや表情をトラッキングする仕組みも備えている。


▼デモ動画




バーチャルYoutuberは、リアルタイム3Dアニメを使ったYoutube配信者を指す言葉で、グリーやドワンゴといった大手が参入するなど盛り上がりを見せている。その一方、バーチャルYoutuber撮影のためには、高性能PCに加え、モーショントラッキングシステムやVR機器など高価な機材に加え、それを扱うためのソフトや技術的知識も必要。このためバーチャルYoutuber市場のプレイヤーはゲームやIT系企業が大半で、一般企業がプロモーション目的や新規事業として参入する際の大きな障壁だったという。

ワンダーリーグでは、今回、ハードウェアとしての撮影環境は大幅なコストダウンを実現したが、ソフトウェアとなる人型の3Dモデルはゼロから作らねばならず、安くても20万円以上かかるという。今後は、個人でも手軽にアプリ上で3Dモデルを組み合わせて作れる「3Dアバター生成システム」を用意し、スマホで操作・撮影して配信できるトータル環境の実現に向けて取り組む、としている。



<パッケージメニュー>
◎バーチャル・ユーチューバー操作システム開発キット
・専用Vroom SDK 1個 
・ヴルームコントローラー6本 (エレコム製)
・固定ベルト4本
・価格 4
8000円 *利用のための開発はunityで可能です

◎バーチャル・ユーチューバー操作システムフルセット
・両腕動作モーション設定済みアプリ
 (unityプロジェクトデータ一式)
・専用Vroom SDK 1個 
・ヴルームコントローラー6機(エレコム製)
・固定ベルト4本
価格 24
6000円

◎有償カスタマイズ
・持ち込み3Dモデルへのモーション設定 
・ジョイスティック/ボタンへの拡張機能設定 


<特徴>
・市販のヴルームコントローラーと組み合わせることで上半身トラッキングを実現
・iPhoneXを活用する事で顔の動きを3Dモデルに反映
・開発者の状況に合わせたメニューを用意。専用SDK(コントローラー動作設定用ソフト)で自由にコントローラー設定可能に
他のApple製品と組み合わせる事でプロ顔負けの撮影環境を自宅に実現


<購入方法>
購入はワンダーリーグのサイトから申し込み可能。



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