タカラトミー、18年3月期は売上高5%増、営業益70%増に 国内は「リカちゃん」など定番商品好調 海外ビジネスの収益性改善が利益押し上げる

タカラトミー<7867>は、5月11日、2018年3月期の連結決算を発表、売上高1773億円(前年同期比5.8%増)、営業利益131億円(同70.4%増)、経常利益124億円(同58.8%増)、最終利益79億円(同48.2%増)となった。
 

売上高は、国内およびアジア市場での玩具販売が好調に推移したことに加え、「トランスフォーマー」「ベイブレードバースト」の海外向け輸出が増加したことで増収となった。営業利益は、売上高の伸長および在庫評価減の減少などにより売上総利益が増加したことに加え、海外ビジネスによる収益性が改善したことにで大幅な増益での着地となった。

なお、最終利益は、アメリカズにおける無形固定資産の減損損失などの特別損失26億円を計上したものの、それをこなして大幅増益を確保した。

<国内市場>
2017年に50周年を迎えた「リカちゃん」や、テレビアニメ「トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド」関連商品をはじめとした定番商品が好調に推移した。また、「スナックワールド」「COZMO」「Printoss(プリントス)」などの話題商品を積極的に投入したことも奏功した。

年末商戦においては、「ベイブレードバースト」や「うまれて!ウーモ」の人気が継続したことに加え、同社初となる女児向け特撮テレビシリーズ「ミラクルちゅーんず!」や風船アートが楽しめる手作りホビー玩具「ウーニーズ」などの新商品が好評を博した。

<海外市場>
TOMY Internationalグループにおいては、キャラクター関連玩具やベビー関連商品などの販売が低調に推移したものの、前期に実施した一部商品の値引き販売が減少したことなどから、収益性が改善した。

なお、2019年3月期通期の予想については、売上高1720億円(前期比3.0%減)、営業利益100億円(同24.2%減)、経常利益95億円(同23.5%減)、最終利益60億円(同24.6%減)の見込み。
 
株式会社タカラトミー
http://www.takaratomy.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社タカラトミー
設立
1953年1月
代表者
代表取締役会長CEO 富山 幹太郎/代表取締役社長COO 小島 一洋
決算期
3月
直近業績
売上高1872億9700万円、営業利益131億1900万円、経常利益120億4300万円、最終利益83億1400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7867
企業データを見る