エキサイト、18年3月期は営業赤字拡大 広告やアプリ課金の収益低下 事業開始前の子会社の連結化や育成事業への投資も影響

エキサイト<3754>は、5月11日、2018年3月期の連結決算を発表し、売上高63億0300万円(前の期比5.4%減)、営業損益2億4100万円の赤字(前の期4700万円の赤字)、経常損益2億5300万円の赤字(同9500万円の赤字)、最終損益5億1000万円の赤字(同5200万円の黒字)だった。

 


売上については、純広告及び運用型広告がともに低調な推移となったほか、婚活サービスや友達探しサイト「フレンズ」、料理レシピなどのアプリ課金が減収となり、全体の売上が低下した。その一方で、電話占い及びお悩み相談サービスや、ISPサービス「エキサイト光」や格安SIM「エキサイトモバイル」の利用者増加、スマートフォン端末の販売が増収だったという。

利益面では、売上の低下に加え、売上構成の変化もあり、売上総利益が減少したことが響いた。経費削減を行ったものの、収益性の低下を補うことができなかったとのこと。新規の連結子会社エキサキトワンが実質的に事業開始前の創業赤字の状況であることや、女子向けメディア「ローリエプレス」や格安SIM「エキサイトモバイル」といった育成事業のプロモーションを維持したことも一因。

最終損益の赤字幅が経常損益に比べて大きくなっているが、これは投資有価証券評価損1億1800万円、減損損失1億7800万円などが計上されたことによる。