カドカワ、18年3月期の営業益は62%減の31億円 ニコ動会員減や開発投資負担で 所沢の製造・物流拠点への投資も響く

カドカワ<9468>は、5月10日、2018年3月期の連結決算を発表し、売上高2067億円(前の期比0.5%増)、営業利益31億円(同62.6%減)、経常利益37億円(同49.8%減)、最終利益10億円(同82.0%減)だった。

 


ニコニコ動画の有料会員数の減少やサービス改善のための費用、新機能の開発投資などでWebサービス事業が10億円の赤字となったことに加え、出版部門での書籍のヒット作品の点数・販売部数の減少、出版分野でのデジタル関連の新規事業への投資、所沢の製造・物流拠点の準備費用などが響いた。

続く2019年3月期は、売上高2310億円(前期比11.7%増)、営業利益80億円(同154.4%増)、経常利益91億円(同144.8%増)、最終利益54億円(同420.1%増)を見込む。