フリュー、18年3月期はプリントシール関連伸び悩み営業益37%減の24億円 ゲーム事業は「ぱすてるメモリーズ」「ゆるキャン△」BD貢献も費用増をカバーできず

フリュー<6238>は、2018年3月期の連結決算を発表し、売上高253億円(前の期比2.0%増)、営業利益24億円(同37.4%減)、経常利益24億円(前期比36.9%減)、最終利益17億円(同38.3%減)と大幅減益となった。主力のプリントシールや関連のコンテンツ・メディアを中心に全セグメントが減益となったとのこと。ゲーム事業も増収を達成したが、赤字幅拡大となった。

 


セグメント別の業績は以下のとおり。


(プリントシール事業)
売上高90億円(同0.2%減)、営業利益10億円(同14.5%減)だった。2017年7月に「SALON AIR(サロンエアー)」、同年11月に「これ以上可愛くなってもいいですかー。」、2018年3月に「SUU.(スーーー)」を発売した。加えて、キャンペーン等の販促活動や、直営店「girls mignon(ガールズミニョン)」の新規出店等を積極的に行った。


(コンテンツ・メディア事業)
売上高83億円(同5.6%増)、営業利益41億円(同3.6%減)だった。プリントシール画像取得・閲覧サービス「ピクトリンク」の入会促進施策と継続利用促進施策に取り組み、2018年3月末における有料会員数は161万人となった。また、WEBマガジンやメール広告「プリアドメール」、カラーコンタクトレンズの販売等は堅調に推移した。


(キャラクタ・マーチャンダイジング事業)
売上高48億円(同6.3%減)、営業利益1億円(同67.8%減)だった。多数の新規キャラクター版権の獲得とその商品化を行ったが、前期の主力商品に匹敵するような売上の獲得に至らなかった、としている。


(ゲーム事業)
売上高26億円(同25.7%増)、営業損益15億円の赤字(前の期は8億円の赤字)だった。ニンテンドー3DS向けオリジナルタイトル「アライアンス・アライブ」の発売や、スマートフォン向けオリジナルゲーム「恋愛幕末カレシ~時の彼方で花咲く恋~」、「ぱすてるメモリーズ」の配信開始、TVアニメ「ゆるキャン△」のBlu-ray・DVDの発売等により売上は伸ばしたが、当初見込んでいた売上水準には至らず、開発費や広告宣伝費等の増加もあり営業損失は拡大した。


(その他)
売上高4億円(同27.0%減)、営業利益0.36億円(同63.0%減)だった。報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、書籍の出版事業等を行っている。


 
■2019年3月期の見通し

2019年3月期は、売上高250億円(前期比1.5%減)、営業利益25億円(同1.9%減)、経常利益25億円(同1.1%増)、最終利益17億円(同0.9%増)を見込む。

 
フリュー株式会社
http://www.furyu.jp/

会社情報

会社名
フリュー株式会社
設立
2007年4月
代表者
代表取締役社長 三嶋 隆
決算期
3月
直近業績
売上高364億円、営業利益21億3100万円、経常利益21億7900万円、最終利益14億4300万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
6238
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