【イベント】ファリアー、企業も参加する学生向け勉強会「駿馬 FUKUOKA KAIKOU」のレポートを公開! 第16回開催となる「駿馬」は福岡で開催


ファリアーは7月21日、福岡にて第16回「駿馬 FUKUOKA KAIKOU」を開催した。「駿馬(しゅんめ)」とは、全国各地からゲーム業界を目指す学生に向けたイベントの総称であり、「駿馬 KAIKOU(邂逅)」は、学生向け勉強会に企業も参加し、会社説明会やトークセッション、個別指導と盛りだくさんの内容となっている。

今回で6都市目(大阪、名古屋、東京、札幌、新潟につづき)、第16回となる駿馬。毎回、全国のゲーム業界を目指す学生に向けて、ゲーム業界を「ただの夢」ではなく「目指す先」として具体的にイメージし、「夢から目標に」転化する機会を届けている。

今回の記事では、当媒体の連載記事「ゲーム業界活人研」( https://goo.gl/y4Rtmz )でもお馴染みの株式会社ファリアー代表馬場氏が全国に届ける「駿馬 FUKUOKA KAIKOU」の模様をレポートしていく。
 

◼︎ワークショップだからこそ見えてくるもの



「駿馬」では毎回、講義とワークショップをセットで開催している。「駿馬 KAIKOU」も同様で、参加する企業の採用担当者や現場のクリエイターが、学生のワークショップを見て回ることができる。学生たちは、講義とワークショップから「ものづくり」の考え方や取り組み方を学ぶとともに、企業へアピールもできる場となっている。書類や面接では分からない、ものづくりへの取り組み方を「見せる・確認する」ことができる場となっている。



今回は、チームに分かれてアナログゲームをつくりながら、チームメンバーの考え方や、つくったものを実際にプレイして感じること、ブラッシュアップの方法、タイトルの考え方や発想法まで。一見単純に見えるアナログゲームづくりの中に、学ぶ要素が多く組み込まれた講義とワークショップとなっていた。



これまでの駿馬でも感じられることだが、学生が教えてもらうだけでなく、自ら繰り返せる形で設計されたワークショップは、イベントが終わった後も学生が自ら成長する手助けになる。「つくって楽しかったね!」はもちろん大切だが、そこで終わるのではなく、学生の今後を考えた内容にいつも感心させられる。

参加した学生は、考えっぱなしではなく実際にプレイすることで、「作り手側」と「プレイヤー側」で感じる違和感を体感し、チームの仲間と話し合うことで、自分だけではない視点でいかにブラッシュアップしていくか、という過程も経験した。これは、今後のクリエイター人生においても重要な経験になると感じた。



当日、会場には学校の先生も足を運んでいたので、今後は学内での取り組みにも活かされるのではないだろうか。「新人育成にも応用が出来る!」と感じた企業もおり、この記事をご覧の採用や育成に関わる担当者の皆さんは、このワークショップから採用や育成の武器を手に入れられるかもしれない。詳しい内容については、ぜひ、ファリアーに問い合わせていただきたい。( https://www.farrier.jp/
 

◼︎その言葉は、相手に伝わっているのか



自分たちで考え、チェックし、ブラッシュアップし、さらに人前で発表する時間も設けられ、手を挙げた代表者3名が話をする機会を得た。今後、社会に出るにあたって、自分の考えていることを相手に伝える機会は多い。面談や面接などがそれにあたるが、練習する機会は少ないため、このようなチャンスはとても貴重である。



学生の発表を聞きながら、「伝えたいことはなんなのか」について馬場氏が横でサポートしながら進む形式なので、学生は話をしながら伝わりやすい話し方に調整されていく。「こう話すと良い」という1つの答えではなく、実際に自分の体験や考えを話す中で、「今の話は伝わりにくかったから、項目を絞ってみよう」であったり、「結論となるこの部分を前に持ってきてみよう」という形で、話し方を調整してもらうことで、発表した学生は自分で話しながら話し方のコツを得ていった。

話し方のHow Toは多くあるが、自分の体験を伝える過程で学ぶ方が格段に自分のものになるし、今後にも活きる。講義とワークショップの合わせ技がここにも効いている。

学生は、人前で指摘されつつも、自分が考えたことや伝えたいことが整理されていくことに達成感を感じていた。周りで聞いていた企業の採用担当者には、学生が学び、変化していく姿がプラスに映ったに違いない。
 

◼︎聞くことで湧いてくる新たな興味



ワークショップを終え、緊張もほぐれた状態で企業説明会へ。

参加企業は…

・Aiming



・ツェナワークス



・ディライトワークス



・ドリコム



・バンダイナムコスタジオ



・MUTAN



の6社。各社とも、準備万端、熱意をもって臨んでいた。

全体へのプレゼンと、ブースでの企業別説明会の2部構成で、以前から興味を持っていた企業の話はもちろん、イベントに参加するまで知らなかった企業の話も聞けるように複数のタームが用意されており、これまで知らなかった情報が手に入るチャンスとなっている。

学生のみなさんに知ってもらいたいのは、以前から知っている企業が全てではなく、世の中にはたくさんの企業がある。その全ての企業をチェックすることは出来ないが、このようなイベントでの出会いは、この先のクリエイター人生に影響を与えるきっかけとなりうる。まずは話を聞き、自分の中になかった情報を取り入れることで、視野を広げ、その結果気付くことも多い。自分の作りたいものが見えてくる可能性だってある。

学校や制作の時間はもちろん大切だが、駿馬のような勉強会や、インターン、各地で行われているイベントなどで、社会人と接触することも大きな経験となるので、ぜひ足を伸ばして欲しい。

ブースでの説明会は、企業ごとに特徴が出ていた。職種別に話をする企業、全体に会社としての考え方やものづくりに対する姿勢を伝える企業、先輩の事例や新卒で経験できることを中心に話す企業、学生の質問を中心に気になっている点を話す企業などなど。それぞれの会社の良さが出ていて、学生たちのメモも止まらなかった。

ここで得た情報を、ぜひ自分の今後に活かしてもらいたい。
 

◼︎会社ごとの特徴が現れる代表者トークセッション「邂逅トーク」



ブースに分かれて企業の話を聞いた後は、代表者によるトークセッション「邂逅トーク」へ。

代表取締役を始め、リードエンジニアや採用グループ長、プロデューサーなど、肩書きは様々だが、若手クリエイターに対する期待や熱い思いを持った6名が、馬場氏のファシリテーションのもとパネルディスカッションを行なった。



「会場に集まった学生の印象」や「求める人物像」「若手の育成」について各企業のカラーが際立つトークで会場も盛り上がった。普段は聞けない本音や、登壇者の過去の経験も飛び出し、学生はもちろん、参加した企業や学校の関係者にとっても貴重な情報であり、イベントを締めくくるにふさわしいコンテンツとなった。



どの企業も、若手に対する期待は大きく、新卒に求める要素は異なるが、ともにゲームを作る仲間として一緒に進んでいくという熱い思いは共通だった。会社ごとに入社後の経験が様々なのは当然で、複数の代表者が同じテーマについて丁寧に語ってくれることで、話を聞く学生は「良い悪いではなく自分に合っているかどうか」という点に、気づくことが出来たのではないかと感じた。



《最後に》
今回で16回目となる駿馬。各地で開催される駿馬を見て感じることは、どの地域の学生も目を輝かせて話を聞き、周りの仲間とディスカッションしているということである。

情報が溢れる時代にはなったが、地域によって情報や機会にはまだまだ差がある。この取り組みが全国各地をつなぎ、ゲーム業界を目指す学生を増やすとともに、育成していく未来が楽しみである。

次回の開催も決定しており、8月26日に名古屋にて開催。エントリーも開始している。

 

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今後も全国で開催される駿馬から目が離せない!

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【 講師 】
馬場保仁氏 株式会社ファリアー 代表取締役
 
【 プロフィール 】
1997年 セガ・エンタープライゼス(現セガゲームス)入社
『プロ野球チームをつくろう!』シリーズ
『Jリーグプロサッカークラブをつくろう!』シリーズ
『龍が如く OF THE END』
『スーパーモンキーボール』シリーズのプロデューサー / ディレクターに従事
2012年 ディー・エヌ・エー入社
スマートフォンアプリのエグゼクティヴプロデューサーに従事
2016年 ファリアー 創業 現在に至る
 
【 参加費 】
無料
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株式会社ファリアー
http://farrier.jp/

会社情報

会社名
株式会社ファリアー
設立
2016年7月
代表者
代表取締役社長 馬場 保仁
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