カプコン、1Q営業益は6.5倍に急拡大…『モンハン:ワールド』の人気が継続、累計販売本数は830万本に 海外向け『ストリートファイター』も貢献

カプコン<9697>は、7月30日、2019年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高172億400万円(前年同期比46.5%増)、営業利益51億600万円(同6.5倍)、経常利益54億9200万円(同7.1倍)、最終利益39億300万円(同7.4倍)となった。
 

今年1月に発売した『モンスターハンター:ワールド』(PS4、Xbox One用)がユーザー層の拡大により人気を持続し、累計販売本数830万本に達したことに加え、新作『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション』(PS4、Nintendo Switch、Xbox One、パソコン用)が計画を上回って推移した。

主なセグメントごとの状況は以下の通り。

①デジタルコンテンツ事業…売上高137億8200万円(前年同期比79.3%増)、営業利益57億3500万円(同3.4倍)
『モンスターハンター:ワールド』がユーザー層の拡大により人気が持続したほか、海外で発売した新作タイトル『ストリートファイター 30th アニバーサリーコレクション』が健闘した。また、Nintendo Switch向け『ロックマン クラシックス コレクション』『ロックマン クラシックス コレクション2』『ロックマン クラシックス コレクション 1+2』も固定ファンや根強いブランド力により底堅い売行きを示した。

加えて、利益率が高いリピートタイトルが堅調に販売を伸ばし、収益向上に寄与した。さらに、将来の多様なデジタルコンテンツ展開を見据えて『バイオハザード7 レジデント イービル クラウドバージョン』(Nintendo Switch用)のストリーミング配信を開始した。

②アミューズメント施設事業…売上高23億8100万円(同6.0%増)、営業利益1億4300万円(同12.1%増)
多様な顧客に対応したゲーム機の設置や各種イベントの開催、快適な店舗運営など地域密着型の集客展開により顧客の囲い込みや需要の掘り起こしに努めた。 新規出店は、広島県に1店舗オープンし、施設数は37店舗となった。

③アミューズメント機器事業…売上高3億7600万円(同73.1%減)、営業損益1億5400万円の赤字(前年同期は2億2900万円の赤字)
パチスロ機部門は、市況軟化のもと「大神~回胴編~」を発売したものの、消費マインドの低下や施設オペレーターの投資抑制などにより、需要は減退し伸び悩んだ。 また、業務用機器部門についても商材不足により終始苦戦を強いられるなど、全体として軟調に推移した。

④その他事業…売上高6億6400万円(同59.9%増)、営業利益4億1100万円(同2.2倍)
主にライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売で収益を計上した。

なお、2019年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高960億円(前期比1.6%増)、営業利益170億円(同6.0%増)、経常利益165億円(同8.2%増)、最終利益120億円(同9.7%増)の見込み。
 
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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