ドリコム、位置情報と3DリアルマップによるARスマホアプリ構築プラットフォーム「AROW」を発表…2019年中の事業化を目指す


ドリコム<3793>は、8月24日のCEDEC2018にて、現在事業化に向けて開発を進める、位置情報と3DリアルマップによるARスマートフォンアプリ構築プラットフォーム「AROW」(アロー)を発表した。

「AROW」は、ゲームなどのスマートフォン向けアプリの開発に活用できる3DマップデータとPOIデータの提供を軸としており、「AROW」を利用することで、実際の位置情報と連動した3Dマップにゲームの世界観などを適用することができる。これにより、新たなAR体験の提供が可能となる。「AROW」は同社の新規事業開発部門「DRIP(ドリップ)」部が開発を手掛け、2019年中の事業化を目指している。

▼トレイラームービー
 

<「AROW」の概要>
「AROW」はゲームなどスマートフォンアプリの開発で活用きる3DマップデータとPOIデータの提供を予定しており、実際の位置情報と連動した3Dマップにゲームの世界観などを適用することで、新たなAR体験の実現を可能にする。

Unityに対応しており、個人・法人を問わずディベロッパーが低コストで、簡単・手軽に位置情報・3Dマップを活用したアプリの開発ができる環境の提供を目指している。ディベロッパーは、「AROW」を通じて提供される実際の地図情報に基づいて生成された3DマップデータおよびPOIデータを用いることで、Unity上で3Dマップのテクスチャやモデルをゲームやアプリの世界観に合わせて容易に置換・変更することができ、位置情報を活用したオープンワールドゲームなどを開発する際に、開発工数・期間を短縮することが可能だ。

「AROW」は、オープンソースのマップデータを活用し、足りない情報はAIを用いて推測情報を生成する。また、マップ・POIデータはディベロッパー側のサーバーに格納する構成を検討しており、そのため、費用を抑えて提供していくことを予定している。

 

<「AROW」のビジネスモデルおよび今後の拡大方針>
2019年中に、日本国内を対象エリアとした3DマップおよびPOIデータの提供開始を目指し、現在鋭意開発を進めている。併せて、「AROW」を搭載したデモアプリとして、位置情報と連動したランゲームアプリ『アニマルランランド』を現在開発中で、今秋のリリースを予定している。




また、今後は、アプリ利用MAUベースでの月額利用料モデルを検討している。MAU1万程度までは無料で提供する予定で、アプリ開発期間中や個人ディベロッパーも気軽に利用できるようにする方針だ。
 
まずは、日本国内でサービスをリリース後、順次北米や欧州などサービス対象エリアの拡大を目指していく。また将来的には「AROW」利用ディベロッパーおよび「AROW」搭載アプリ利用ユーザーと連携した、POIデータ収集・改修機能なども検討していく方針だ。

※POI:「Point of Interest」の略で、学校、店舗、飲食店、バス停などの地図上の特定のポイント(座標)とその場所に紐づく情報から構成されるデータ。

▼公式サイト
https://arow.world/


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株式会社ドリコム
http://www.drecom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社ドリコム
設立
2001年11月
代表者
代表取締役社長 内藤 裕紀
決算期
3月
直近業績
売上高108億円、営業利益22億8100万円、経常利益21億9200万円、最終利益11億5900万円(2023年3月期)
上場区分
東証グロース
証券コード
3793
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