エイチーム、18年7月期は過去最高の収益を計上…ライフ事業が業績をけん引 エンタメ事業は既存タイトルの落ち込みを新作でカバーできず減収減益

エイチーム<3662>は、9月7日、2018年7月期の連結決算を発表、売上高376億7400万円(前々期比8.9%増)、営業利益47億100万円(同15.3%増)、経常利益47億3000万円(同14.9%増)、最終利益33億600万円(同28.2%増)となった。

エンターテインメント事業で売上・利益ともに減収減益となったものの、ライフスタイルサポート事業の大幅な伸びにより、全体では売上高、営業利益、経常利益、最終利益いずれも過去最高を達成した。
 

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①エンターテインメント事業…売上高161億6800万円(前々期比16.0%減)、営業利益35億8700万円(同6.1%減)
引き続き既存ゲームアプリの効率的な運用を進めながら、2018年5月に新作『三国BASSA!!』をリリースした。既存ゲームアプリは、『ヴァルキリーコネクト』と「ユニゾンリーグ』が引き続き主力タイトルとして貢献したが、全体として売上がゆるやかに減少する一方、『三国BASSA!!』で既存ゲームアプリの売上減少分を十分には補えず、エンタメ事業全体では前期比で減収減益となった。

②ライフスタイルサポート事業…売上高189億5500万円(同42.1%増)、営業利益30億7600万円(同59.5%増)
各サブセグメントともに総じて好調に推移した。各サブセグメントで既存事業の育成に加え、周辺サービスを拡充しながら、新しい事業領域において新規サービスを複数立ち上げ、中長期的な成長に向けた投資を実施した。なお、過去最高の売上高・セグメント利益を達成している。

③EC事業…売上高25億5000万円(同27.4%増)、営業損益2億1100万円の赤字(前々期1億7800万円の赤字)
自転車通販サイト「cyma-サイマ-」は2013年12月にサービスを立ち上げて以来、フルフィルメントの強化に努め、段階的に投資を重ねてきた。引き続き「自転車を買うならサイマ」というブランディングを目指し、プロモーション強化を行うことで、継続して販売台数を伸ばしている。

■QonQでは減収減益に 前四半期が引越し関連などライフ事業の繁忙期で
第4四半期期間(5~7月)の業績を四半期推移(QonQ)で見てみると、売上高は前四半期比9.1%減の93億3600万円、営業利益は同49.1%減の8億9200万円、経常利益は同50.6%減の8億7800万円、最終利益は同46.1%減の6億5600万円となった。直前四半期である第3四半期(2~4月)が引越し関連などライフ事業の繁忙期にあたり、この第4四半期はその反動が出た格好となったようだ。
 

なお、2019年7月期通期の連結業績予想は、売上高400億円(前期比6.2%増)、営業利益40億円(同14.9%減)、経常利益40億円(同15.4%減)、最終利益26億円(同21.4%減)の見込み。
 
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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