Netmarble、AI研究所「NARC」を設立 AI技術を適用した知能型ゲーム開発「コロンブス」「マゼラン」プロジェクトを始動



Netmarble(ネットマーブル)は、今年3月にネットマーブル人工知能レボリューションセンター(Netmarble AI Revolution Center、NARC)を設立し、人工知能(AI)ベースのゲーム産業時代を開拓するために、ゲーム開発やゲーム運営へのAI活用や、AIを利用したゲーム(知能型ゲーム)の研究開発を行うことを明らかにした。

NARCには、 米国IBMワトソン研究所で20年間に渡り人工知能やクラウド、ビッグデータ関連の研究を続けてきたLee Juhnyoung(イ・ジュンヨン)博士をセンター長に迎え、 知能型ゲームの実用化を目的とした「コロンブス」プロジェクトと「マゼラン」プロジェクトの高度化に集中している。 

知能型ゲームとは、 機械学習や深層学習など様々な学習を施したAIがユーザーの傾向やゲームスキルを把握し、よりゲームプレイに興味を感じられるように調整・対応するゲームのこと。ユーザーがゲームの進行過程で何かしらのハードルに直面した際に、 AIが対応方法を教えてくれるなど、 常にユーザーのレベルに合わせて遊んでくれるという。同じゲームでも、 ユーザーごとに実力や楽しさを感じるポイントが異なるように、 知能型ゲームはユーザーのパターンを学習し、 楽しさを感じられるポイントを最大限に提供することを目標に研究を進めているとのこと。

「コロンブス」は、 ビッグデータを基にゲーム運営とマーケティングを自動化するAI技術プロジェクト。現存するゲームサービスでは、 全ユーザーに同一のイベントを実施し、 同じ報酬や商品等を提供しているが、「コロンブス」を適用することで、1人1人の好みを分析しパーソナライズ化されたイベントやマーケティングを提供することができるようになる。現在一部のゲームサービスで適用を開始しており、適用拡大への準備を行っているとのこと。

また、「マゼラン」は、 ゲームコンテンツの知能化と開発効率化のためのAI技術のプロジェクト。 ゲームへの学習レベルが相対的に低いユーザーに対して、 ゲームへ適応できるようにコンテンツを個別に提供するなど、 ユーザーの好みに適したコンテンツを提供することを目標としている。 

このほか、NARCではゲーム内でのAI活用のほか、 現在のゲーム製作過程で多くの時間と労力を必要とするアートワークやQA(品質保証)プロセスなどへのAI技術の融合(自動化・効率化)や、 プレイデータのAI解析など、ゲームコンテンツ開発やゲームサービス運営の高度化に向けた技術開発も進行している。



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