小松屋、アーティスト天野喜孝氏とのコラボで次世代三味線を発売決定! 皮部分にはオリジナルキャラ「シャウラ」をデザイン


三味線の卸・製造の有限会社小松屋は、世界的なイラストレーターの天野喜孝氏とのコラボレーションにより、業界初の次世代三味線を完成させた。同製品は、皮の部分に天野喜孝氏によるオリジナルキャラクター「シャウラ」が描かれており、これまでの常識を覆す画期的な三味線となっている。

美術品として鑑賞に耐え得るこの三味線は、業界の悲願である世界進出の扉を開ける可能性を持った、次世代三味線と言える。三味線業界は、製作者、奏者共高齢化や後継者不在などが原因で約20年前から市場が激減。また三味線の原材料には、ワシントン条約や動物愛護等の理由で輸出規制されているという背景がある。

同社は構想、研究に10年を費し、従来の三味線皮に比べてはるかに破れにくい、三味線用人工皮リプルの開発に成功し、日本音響研究所における音響調査においても、本皮の音色に劣らない結果を受け、3年前に製品化。そして更なる価値を見出すべく、今回世界的アーティストである天野善孝氏とのコラボレーションが実現し、同製品が完成した。

同時に三味線のグローバル展開をスローガンとし、「KOMATSUYA」として今年11月開催のイギリス最大級のジャパンフェス「Hyper Japan」に出展が決定。多言語対応のEコマース(楽天グローバルマーケット)を強化、世界戦略を視野に入れた展開を検討している。

なお、天野喜孝氏とのコラボ三味線については、今後、第2弾として天野喜孝氏が率いる、日本の有名クリエイターが「和」をテーマに世界に向かって創り上げる、プロジェクト「GIBIATE」への参画を予定している。※GIBIATE PROJECT (http://gibiate.com/


<製品概要>
発売日:2018 年 11 月 10 日
想定価格:高級タイプ 400,000 円(税別)
豪華タイプ 3,000,000 円(税別)
種類:長唄、胡弓
糸巻素材:アクリル
小物:音緒、糸、駒
販売サイト:
楽天グローバルマーケット https://global.rakuten.com/en/store/shamisenkomatsuya/
自社 EC サイト https://komatsuya-store.com/


■オリジナルキャラクター「シャウラ」について
シャウラの意味はサソリ座のラムダ星。小松屋が天野喜孝氏に三味線用の絵を依頼した際、三味線はもともと女性のイメージであると説明。そこからインスピレーションが湧いたという天野氏は、僅か二カ月、類を見ないスピードで絵を完成させる。赤いドレスが美しいその姿はさそり座を思わせ、シャウラと名付けられる。シャウラが今後二次元を飛び越え世界に羽ばたくか、期待せずにはいられない。※三味線の天神部分は昔の女性の日本髪を表現し糸巻はかんざしを表す。

■『Hyper Japan』について
イギリス最大級のジャパンフェスティバル、Hyper Japan。年々動員数を拡大し、6万人以上もの人々が、イギリスのみならず、フランス、ベルギーなど近隣各国から訪れる。「MIYABI」パビリオンは、古くから伝統的に作られる日本の美術・工芸品を通じて、日本のコンセプトをふんだんに体験するための特別なスペース。時代や生活のなかから生まれた価値観や美意識の結晶である厳選された逸品と、それらを手掛けるアーティストや職人の匠の技を発信している。


天野喜孝プロフィール
1952 年生まれ。竜の子プロダクションの社員時代に<ヤッターマン><ガッチャマン>など数々のヒット作を描く。1981 年の連作イラストレーション<トワイライト・ワールズ>発表以来、SF ・ファンタジー界に衝撃を与え続けている。1987 年ゲームソフト<ファイナルファンタジー>のビジュアルコンセプトデザインで若い世代の圧倒的支持を獲得。1997 年、1999 年、ニューヨークで個展開催。2002 年にはロンドン、パリ、南仏でも個展を開催。2018 年 8 月~9 月、2014 年から 2017 年まで全国で好評を博した『天野喜孝展~想像を超えた世界~』を東京池袋サンシャインシティにて再度個展開催。<ファイナルファンタジー>の原画やオリジナル映像など過去最大規模で紹介した。

有限会社 小松屋 代表取締役 小松英雄プロフィール
1954 年 6 月 23 日生まれ。大分県立日田林工高校卒業 片道 2 時間半の通学 22 歳の時に三味線と出会い、その後 40 年以上携わる。38 歳で独立し、有限会社小松屋を創業する。61 歳の時に、10 年以上の構想を経て、三味線用人工皮リプルを開発(特許出願中)。現在 64 歳。

経営理念:三味線を創る喜びを奏者にとどけ、弾く喜びを聴き手にとどけ、聴く喜びと感動が私たちの喜びです。