セガ、『アビス・ホライズン』の配信停止の申立てを取り下げる意向 運営会社の撤退表明で ただし公式Twitterは運営継続を表明【追記】

セガ・インタラクティブとC2プレパラートは、この日(1月11日)、『艦これアーケード』に係る権利保全を目的として、MorningTec Japanに対して、『アビス・ホライズン』の日本国内での配信の差止めを求める仮処分命令申立てについて取り下げる旨の告知を行った。

両社によると、仮処分の申立て後、審理が継続していたが、12月19日に東京地方裁判所にて行われた審尋期日において、MorningTec Japanから12月31日をもって『アビス・ホライズン』の配信/運営から撤退することが法廷の場で告知されたという。

これに伴い、両社は、申立ての当初目的を達成したと判断し、MorningTec Japanが実際に撤退したことが確認でき次第、同社に対して行った申立てを取り下げる、との発表を行った。

『アビス・ホライズン』の運営チームは、これに対し、公式Twitterにおいて、引き続き日本国内での運営業務を継続する旨のコメントを発表した。これは一体何を意味するのか。一つの可能性として、MorningTec Japanの運営権を他社に譲渡することを想定しているのだろう。

実際、アプリストアの表記を見ると、「MorningTec Japan」から、「Y.Y.GLOBAL LIMITED」と変更されている。ただ、公式サイトの利用規約やプライバシーポリシーなどの表記については、MorningTec Japanのままとなっており、運営移管の途中であるようだ。

 
▲『アビス・ホライズン』の運営チームの発表したコメント。


ただし、今回の件で、両社が求めていたことは著作権侵害を理由に『アビス・ホライズン』の配信を差し止めることではなかったのか。MorningTec Japanが『アビス・ホライズン』の運営から撤退し、他社が運営を引き継ぐことを求めていたのだろうか。

『アビス・ホライズン』の運営チームの声明に対して、両社はまだユーザー向けの告知を行っていない。MorningTec Japanの運営からの撤退を受けて、両社が申し立てを取り下げることになるだろうが、そこで一件落着となるのか。あるいは新たな運営会社を相手に申し立てを行うことになるのか注目される。