【発表会】横浜駅すぐ近くに複合型エンターテインメントビル「アソビル」が誕生…「うんこミュージアム」「リアル脱出ゲーム」「ワークショップ」など無類の体験が楽しめる空間に


アカツキライブエンターテインメントは、3月13日、横浜駅直通の複合型エンターテインメントビル「アソビル」のプレス発表会、および内覧会を開催した。

当日は、アカツキライブエンターテインメント 代表取締役CEOの香田哲朗氏、神奈川県議会議員の加藤元弥氏、崎陽軒 専務取締役の野並晃氏らが登壇したほか、アカツキライブエンターテインメント 代表取締役CPOの小林肇氏より「アソビル」の各フロア紹介などが行われた。本稿では、発表会の模様や館内のレポートをお届けしていく。


▲写真は左から、アカツキライブエンターテインメント 代表取締役CEOの香田哲朗氏、神奈川県議会議員の加藤元弥氏、崎陽軒 専務取締役の野並晃氏、アカツキライブエンターテインメント 代表取締役CPOの小林肇氏。

最初に登壇した香田氏は、デジタルコンテンツ事業を主要とするアカツキ<3932>に対して、アカツキライブエンターテインメントでは、五感を使った「リアルな体験」を展開していくとコメント。いつでもどこでも遊べる"デジタル"の価値と、他の人と空間を共有する"アナログ"の価値を融合し、生活を豊か(カラフル)にしていくというビジョンを掲げていると話す。また、その際に日本は先進国に比べてエンターテインメントの進化が遅れていると感じたことから、遊び場所のアップデートとして「アソビル」を作ったと経緯を明かした。

昨今では「現代人には時間がない」というテーマが方々で取り上げられる中、各々が余暇をどう使っていくかが重要なテーマになると香田氏は続ける。そこで「アソビル」では、「働く・遊ぶ・学ぶ」というこれまで断絶されていた価値観を共に実現できる空間の提供を目指していくという。今後は人の心を動かすことが価値になると考えていることからも、各々の感性をアップデートしていくことが大事だと話をまとめた。


▲「楽しい時間」の提供を担保しながらも、「アート」や「テクノロジー」、「カルチャー」、「コミュニティ」といった+αの価値を提供することで"遊び"を今の時代に合った形に進化させていきたいとのこと。

では何故、今までデジタルコンテンツに注力してきた同社がこの施策に乗り出したのか。それは、リアル(現実)でしかできないことを考えたときに「体験から得られる、言葉にできない心の動き」を与えることで価値観の変化に繋げていきたかったからだと香田氏は語る。「楽しそう」「面白そう」という興味からコンテンツを体験をしてもらうことで、その中からテクノロジーやカルチャーを学び、次の興味へと繋げてもらいたいという狙いがあるとのことだ。


▲ちなみに、世界的な統計では日本人は数的処理能力に関してはトップを獲得しているものの、知的好奇心に関してはワースト2位を記録している。これを打開するため、仕事より面白い遊びや、子供だましではない本物の体験を届けることで「新しいことを学びたい」と感じていただく。それにより「人生がより豊かになると良い」との考えがあるようだ。

続いて登壇した加藤氏は「これから横浜駅東口を利用する人が増えてくるタイミングに、子供から大人まで楽しめる総合的なエンターテインメント施設ができたことに期待をしています」とコメント。また、将来自分が何をやりたいのかを決めかねている子供たちには体験学習を推奨してきたことからも、ワークショップなどで様々な体験が可能な「アソビル」のような場所が作られるのはまさに理想的だったようだ。



最後に登壇した野並氏は、施設への滞留時間が長くなるほど経済効果が生まれると言われていることから、如何に滞在する人を作れるかがポイントになると話す。崎陽軒では、シュウマイの販売を開始して今年で91年目となるが、時代に合わせて価値を変革しながら、新しいシーンにも商品を提供できるよう考えているという。


 
▲1階にある「シウマイBAR(バル)」は、2016年に東京で1店舗目を出店。神奈川・横浜では2019年2月末に2店舗目を出店し、今回が3店舗目となる。写真(右)は、ランチメニューにある「シウマイ5種盛り合わせセット」(900円[税込])。

ここからは小林氏が「アソビル」で展開するコンテンツを紹介。各フロアごとに異なるコンセプトを抱えており、独自の体験型コンテンツを提供している。なお、本施設は横浜中央郵便局別館をリノベーションして建てられたもので、1フロア600坪、全フロア合計は3600坪とのこと。ここからは、現地での写真も交えながら紹介していく。

【地下1階:PITCH CLUB(ピッチクラブ)】
 

"上質な大人の遊び場"をコンセプトにしたアミューズメントバーラウンジ。様々なアートが飾られた空間で、日本屈指のバーテンダーが監修したカクテルや、横浜で作られたワインを楽しめる。担当者は横浜駅西口周辺をリサーチし、居酒屋チェーン以外に寄れるお店が少ないことに注目したことから、このようにアートとテクノロジーを融合させ「2件目として、お洒落に利用できる場所」「遊びと体験をRe:designする」をコンセプトに店舗開発を進めたとのこと。

 
▲フロア全体に広がる壁画は、ニューヨーク発祥のアートパフォーマンスイベント「ART BATTLE」の日本大会「ART BATTLE JAPAN」のチャンピオンである山本勇気氏が所属する「OVER ALLs」が担当している。


▲店内にはビリヤード台も。ピンク色のテーブルやキューは特注品。

 
▲個室を借りれば、プロジェクションマッピングと赤外線センサーの最新技術を組み合わせて開発された「Flash Darts」や、ボードゲーム、卓球などが楽しめる。

【1階:グルメストリート「横浜駅東口 POST STREET」】


"横浜が好きな人による、横浜を好きになってもらうための場所"というテーマのもと、18の飲食店が集まるグルメストリート。20歳~50歳の男女をターゲットに、先に紹介した崎陽軒の「シウマイBAR」や、今話題の野毛の居酒屋など、横浜にゆかりのある店舗が集結している。また、フロアの一角にはステージが用意されており、音楽ライブや芸人の漫才などを体験を楽しみながら食事ができる空間になっている。

 
 

【2階:体験イベントフロア「ALE-BOX」】


「厳選されたエンタメ体験のセレクトショップ」をコンセプトにした体験イベントフロア。ここでしか体験できない最新のテクノロジーや、斬新なアイデアを活かした脱出ゲームや展示イベント、VR、スポーツコンテンツなどが、定期的に入れ替わりながら展開予定となっている。

●うんこミュージアム YOKOHAMA
「うんこ」をテーマにした世界初のアミューズメント空間。巨大オブジェからうんこが飛び出す「うんこ広場」、可愛くてキラキラしたうんこが並ぶ「ウンスタジェニックエリア」、うんこの歴史や世界のうんこ事情を知ることができる「ウンテリジェンスエリア」、うんこのゲームが楽しめる「ウンタラクティブエリア」の4つの空間で構成されている。こちらはカヤックとの共同運営となっている。


 
 
 
▲中はいかにもインスタ映えしそうなカラフルな空間となっている。


▲出口ではオリジナルグッズの販売も。

●Escape from The NINE ROOMS
SCRAP×アカツキライブエンターテインメントの共同開発によるリアル脱出ゲームの最新作。大掛かりな仕掛けや最新鋭のシステムが用意された「連続する9つの部屋」を舞台に、タブレットを手に持ちながら、部屋ごとに出題される謎を"五感"を駆使して制限時間50分以内に解き明かす。1~4人で遊べるコンテンツとなっており、チケットは5月分まで発売中。


 
 
▲様々な趣向を凝らした部屋が待ち受けている。中には「あっ!」と驚くような仕掛けも……。


▲あなたは見事、全ての部屋の鍵を開けることができるか……?

●ハートの女王からの脱出
6年前に1週間だけ開催された幻のリアル脱出ゲームを、2019年バージョンにリメイクして復刻。1~4名の好きな人で参加することができる、制限時間30分のスタンディングタイプ公演となっている。


 
 
▲アリスの世界観に合わせたポップでキュートな不思議の国が再現されている。


▲いたずら好きでわがままなハートの女王。プレイヤーは、カードに変えられてしまったアリスを助けるために謎を解くことになる。

●ショートフィルムギャラリー「THE STORY HOTEL」
映画の楽しみ方を"鑑賞"から"体験"へと転換させた、日本初の"ストーリー体験"コンテンツ。作品は、別所哲也氏が率いるショートフィルムの総合ブランド「SHORTSHORT」が提供しており、1ヶ月ごとに作品が入れ替わる予定。「SHORTSHORT」のほか、場づくりのプロであるツクルバ、アカツキライブエンターテインメントの3社が共同で手掛けている。


 
 
▲会場では最大7作品が展開されている。

 
▲ストーリー体験後は、作中の印象的な台詞をタイプライターで打ち込んでもらい、自分から好きな相手に送ることができる。

●えんとつ町のプペル VR
お笑い芸人・キングコング西野亮廣さんの著書「えんとつ町のプペル」を題材としたVRコンテンツ。監督は、恐竜たちの世界を歩き回ることのできるVRコンテンツ「ABAL:DINOSAUR」や体験型プラネタリウム「MEGASTAR JOURNEY」を手掛けた尾小山良哉氏(Moonshot COO)が務めた。


 

【3階:ハンドメイド体験フロア「MONOTORY」】


国内に類を見ない最大級のハンドメイド体験フロア。陶芸、アクセサリー、革小物、キャンドル作りなど計20ジャンル200種類以上の「ものづくりワークショップ」が予定されている。

 
 
▲フロアでは制作だけでなく雑貨の販売も行われている。

 

▲自分でデザインしたものをアクリルキーホルダーにできるなど、最新鋭の技術を体験することもできる。

【4階:キッズパーク「PuChu!(プチュウ)】
こちらは5月オープン予定となっているため、今回の内覧会ではお披露目されなかった。"ポストAI時代に必須の「アート思考」「サイエンス思考」「感性」を遊びながらに学べる"をコンセプトに設計されており、子供が好奇心のおもむくまま自由に楽しむことで、自然と脳・体・感覚が刺激されていくような空間になるとのこと。テーマの異なる8つの星をモチーフにした遊び場は、一流のクリエイターたちによってデザイン・設計されている。ベビーカー置き場、授乳室・おむつ替えスペース・こども用トイレなども完備し、親にも優しいフレンドリーなキッズパークとなっている。

【屋上:マルチスポーツコート】


屋上は「マルチスポーツコート」となっており、バスケットやフットサルを楽しめる。コートの利用は3月1日より開始しており、こちらのスペースを使ってプロ選手が教えるスポーツ教室プログラムも実施するとのこと。横浜出身で、元ヤクルトスワローズの投手・加藤幹典氏が代表を務めるFORMICが運営を担当している。


 
▲内覧会当日は少し風がキツかったが、日の光を浴びながらスポーツを楽しめる環境だったので心地よい空間となっていた。

 
(取材・文 編集部:山岡広樹)



■関連サイト
 

「アソビル: ASOBUILD」公式サイト


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