【イベント】『FGO』の”マスター体験”が満載の「謎特異点II ピラミッドからの脱出」に挑戦…リアル脱出ゲーム史上最大級のゲームキットも!?

 
FGO PROJECTは、4月26日~9月3日までの約4ヶ月間、東京、名古屋、大阪、仙台、岡山、福岡、札幌の7会場で、SCRAPと共同で制作した『Fate/Grand Order×リアル脱出ゲーム「謎特異点II ピラミッドからの脱出」』を開催する。今回、原宿ヒミツキチオブスクラップにて、本公演開催に先駆けたメディア体験会が実施された。
 
また、当日は体験会終了後に「FGO バスター石倉氏×SCRAP 平井真貴氏 座談会」も行われたので、そちらの模様も併せてレポートしていく。
 

■待ちに待った「謎特異点」の第2弾! まずは前回の反響をおさらい

 
FGO PROJECTとSCRAPによる初のコラボが実施されたのは2018年5月にまで遡る。その時に開催された『Fate/Grand Order×リアル脱出ゲーム「謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出」は、当時、SCRAPファンクラブ「少年探偵 SCRAP 団」の会員先行チケット販売において、東京公演分が開始から 5分で完売するなど、SCRAPのファンクラブ先行チケット販売において最短完売記録を更新した(関連記事)。また、脱出率13.6%とコラボ公演としては驚異の難易度にも関わらず、登場する謎と作品の見事な融合や豪華な演出がファンからも大好評、作中ではリアル脱出ゲーム初の試みも行われたことなどが大きな話題を呼んだ。
 
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■令呪をもって命ずる 巨大ピラミッドから脱出せよ!

 
あれから1年……そんなFate/Grand Order×リアル脱出ゲームの第2弾となる「謎特異点II ピラミッドからの脱出」が、いよいよ4月26日より全国7会場にて公演をスタートしている。
 
【Fate/Grand Order×リアル脱出ゲーム「謎特異点Ⅱ ピラミッドからの脱出」トレイラー】


 
▲会場に描かれているイラストは、毎回、同じスタッフの手によるものなのだとか。確かに、前回の看板と見比べてもテイストが同じであることが分かる(※写真左が今回、右が2018年5月のもの)。
 

▲会場には、オジマンディアスやニトクリスと記念撮影ができる等身大パネルも用意されていた。
 

▲取材日時点での脱出成功率は15%。前回より僅かに高いものの、今回も厳しい戦いを強いられそうだ。
 
会場の中に入って受付を済ませると、そこは既にカルデア。お馴染みの制服を着たスタッフたちがお出迎えをしてくれた。同じチームのメンバーが揃ったところで、スタッフから公演の注意事項や事前準備についての説明を受ける。
 

 
なお、本公演の制限時間は60分。6人1組で挑むこととなるが、6人に満たない人数で参加した際も、運営側から誘導があり同じ回の参加者同士でチームが組まれるため、初めての方も安心して参加できる。
 

▲机の上には、これから謎解きに使うであろうアイテムがずらりと並んでいる。ゲームが始まると1人に1騎ずつのサーヴァントが割り当てられるので、ゲーム開始前に希望の番号をチーム内で共有しておくとスムーズにゲームが始められる。ただし、サーヴァントカードをめくるのはゲームが始まってからとなるので注意が必要だ。
 

▲今回、参加者に割り当てられるサーヴァントは「蘭陵王(セイバー)」「エミヤ(アーチャー)」「ディルムッド・オディナ(ランサー)」「マリー・アントワネット(ライダー)」「アヴィケブロン(キャスター)」「刑部姫(アサシン)」の6騎。ここに、マシュやニトクリス、ジェームズ・モリアーティ、さらにナビゲーターとしてレオナルド・ダ・ヴィンチが加わって共に冒険を進めていく。
 

▲男性用と女性用の令呪シールが3枚ずつ用意されている。右手に貼り付けてマスター気分を味わおう。謎を解く中でサーヴァントに宝具解放を命ずるようなシーンも……?
 
公演が始まると、最初に司会者より『FGO』についての基礎知識が紹介された。そのため、リアル脱出ゲームには行ったことがあるが、まだ『FGO』は遊んだことがないという人も謎が解けないという心配はない。
 

▲この日、司会を務めてくれた青木たつやさん。
 
 
 
▲「カルデア」とはどんなところなのか、各サーヴァントの特徴、令呪や、特異点、レイシフトといった単語についての説明も行われた。
 
この後はオープニングへ。今回の物語では、自身がカルデアのマスターとなり、消えたオジマンディアスと、それとほぼ同時に観測されたエジプト特異点反応を追うことに。そこで辿り着いたピラミッドとファラオの”謎”を解き、特異点を修復することが目的となる。
 

 
 
▲特異点が発生したタイミングで突如カルデア内にけたたましく警報が鳴り響く……『FGO』さながらの展開を身体中で体験できる。
 
ここからは謎に関わる部分も多いため詳細は語れないが、特徴として、サーヴァントと共に未知の世界を冒険している感覚、いわゆる"マスター体験"が非常に濃密なものに仕上がっていることは断言できる。先に紹介した令呪を付けることで、よりマスターらしい体験ができるよう各所に工夫が施されている。
 
また、今回も謎と『FGO』らしさの融合が素晴らしく、登場する謎はもちろん、作中のストーリーや演出にまで見事に互いの良い点が活かされている。冒頭で紹介した脱出率からも分かる通り、決して簡単ではないが謎を解くには知識ではなく閃きを必要とするものが中心であるため、如何に同じチームのメンバーと連携できるかがカギとなってくる。少しでも気付いたことや見つけたものがあれば、共有しておいて損はないはずだ。
 
今回、脱出に成功したのは1チームのみ、筆者のチームは惜しくも脱出失敗となってしまったが、脱出まであと一歩、いや半歩ほどまでは真相に近付くことができていた。この「もう少しでたどり着けたのに……!」という悔しさもまた、人を虜にするリアル脱出ゲームの魅力のひとつである。これから挑戦する全国のマスターには、脱出を成功させたときの達成感を味わってほしいが、仮に失敗したとしても間違いなく楽しい体験ができるので、まだ迷っている方がいればこれを機に参加してみてほしい。ここで感じられない、一生の思い出になるマスター体験ができるはずだ。
 

■次の「謎特異点」の展開まで赤裸々に語られた座談会

 
体験会終了後の座談会には、『Fate/Grand Order』マーケティングディレクターのバスター石倉氏と、SCRAP シナリオ・コンテンツ制作ディレクターの平井真貴氏が登壇。「謎特異点I」との違いや「謎特異点II」の魅力、今後の謎特異点をテーマに、制作時の苦労やこだわりを交えながら話を展開した。
 

▲『Fate/Grand Order』マーケティングディレクターのバスター石倉氏(写真右)と、SCRAP シナリオ・コンテンツ制作ディレクターの平井真貴氏(写真左)。
 
最初のテーマは「謎特異点Iとの違い」について。これに平井氏は、前回の「謎特異点Ⅰ ベーカー街からの脱出」は推理ものっぽい雰囲気だったため、今回はアクションっぽい雰囲気を出したかったとコメント。しかし、最初に「推理もの」という王道ジャンルを進んだ後だけに次の企画を考えることが難しく、これが決まるまでにはかなりの苦労があったのだとか。平井氏は、最終的に40~50個の案を提出した中から今回の「謎特異点II ピラミッドからの脱出」が生まれたという経緯を明かした。
 

▲開催会場も前回の全国5ヶ所から7ヶ所に増加。『FGO』の公演は非常に人気が高く、店舗からも「是非やらせてください」という声が届いているのだとか。
 

 
▲「謎解きクリアファイル」や「クリップボード」、「特殊印刷イラストカード」など関連グッズの数も増加。
 

▲こちらはノベルティ付きチケットの購入者に配布されるファラオのスマホリング。
 
2つ目のテーマは「謎特異点IIの魅力」について。今回は”冒険感”を意識して、自分が本当にマスターとなってどういう冒険をするかという部分を基準に制作を進めていたと、平井氏は当時を振り返った。また、本公演はオープニングやエンディングを含めて全編オリジナルフルボイスが収録されているという点にも注目だ。
 
そのほか、バスター石倉氏からは物語にかなりこだわったという話もあり、プロットを作る段階だけで3~4回はリテイクを繰り返したという事実も飛び出した。
 

▲そんな中、「謎特異点II」といえばこれという最も特徴的な部分を挙げるとするならば「史上最大級のゲームキット」が登場することであるという。こちらは、体験会時にも登場した瞬間に歓声が上がるほどの一品となっているので、是非、公演に参加して自身の目で確かめてほしい。
 
最後のテーマは「今後の謎特異点」について。これにバスター石倉氏は、「謎特異点I」の時にも話した通り、案としては80以上、タイトルのみ挙がっているものを含めれば無限にできるのではないかと話す。平井氏は「もし謎特異点IIIを作る機会があれば、謎特異点IIでやり切れなかったことを入れたいと思います」と意気込みを語った。今後の展開については、「謎特異点II」が好評であればお届けできるのではないかと締めくくった。
 

 
 
(取材・文 編集部:山岡広樹)


 

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