【速報】エイチーム、通期予想の下方修正を実施 ライフ事業順調もエンタメ事業とEC事業が想定下回る 『三国BASSA!!』の減損など4.3億円の特損計上

エイチーム<3662>は、6月14日、2019年7月期の第3四半期累計(8~4月)の連結決算を発表、売上高280億2800万円(前年同期比1.1%減)、営業利益21億7500万円(同42.9%減)、経常利益21億7700万円(同43.5%減)、最終利益11億円(同58.5%減)となった。
 

売上高は、エンターテインメント事業とEC事業が前年同期比で減少となったものの、ライフスタイルサポート事業が好調に推移し、全体では前期比でほぼ横ばいでの着地となった。一方、利益面では、ライフスタイルサポート事業において新規サービスへの先行投資を行っていることに加え、エンターテインメント事業の利益減少が響いた。

なお、最終利益については、『三国BASSA!!』にかかる減損損失2億9800万円と、投資有価証券評価損1億3400万円を特別損失(合計4億3200万円)として計上したことも影響している。

各セグメントごとの状況は以下の通り。

①エンターテインメント事業…売上高101億1400万円(前年同期比19.2%減)、セグメント利益12億5700万円(同57.3%減)
既存ゲームアプリが減収傾向にある中、新作『少女☆歌劇レヴュースタァライト -Re LIVE-』の国内版を2018年10月にリリースし、さらにグローバル版を4月24日にリリースしたものの、国内外で収益寄与が限定的だった。

②ライフスタイルサポート事業…売上高163億7700万円(同18.3%増)、セグメント利益23億5100万円(同1.6%増)
ブライダル関連事業を筆頭に好調に推移した。ブライダル関連事業は、サービス名称変更後の認知度およびサービス信頼度向上に伴い送客件数が順調に増加し、売上高が大幅に増加した。なお、各サブセグメントにおいて既存事業の育成に加え、引き続き周辺サービスを拡充し、また、立ち上げ段階にある複数の新規サービスへの先行投資を計画通り行った。

③EC事業…売上高15億3500万円(同22.4%減)、セグメント損益1億6600万円の赤字(前年同期1億9000万円の赤字)
売上高が前年同期比で減少となり、セグメント損失は前年同期比でやや縮小した。引き続き事業の黒字化に向けて、出荷効率の向上など、物流オペレーションを見直した結果、3月の繁忙期においては単月黒字化を達成するなどの改善が見られた。

なお、2019年7月期通期の連結業績予想は、ライフスタイルサポート事業は期初予想を上回っているものの、エンターテインメント事業とEC事業が予想を下回っていることで、売上高が未達で着地する見込みであることや、前述の特損計上による影響なども踏まえて、従来予想からの修正を実施。売上高は従来予想400億円から370億円(増減率7.5%減、前期比1.8%減)、営業利益は同40億円から28億5000万円(同28.8%減、同39.4%減)、経常利益は同40億円から28億5000万円(同28.8%減、同39.7%減)、最終利益は同26億円から15億円(同42.3%減、同54.6%減)へといずれも下方修正されている。
 


 
株式会社エイチーム
https://www.a-tm.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社エイチーム
設立
2000年2月
代表者
代表取締役社長 林 高生
決算期
7月
直近業績
売上高275億5200万円、営業利益5億4300万円、経常利益7億1100万円、最終利益1億4300万円(2023年7月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3662
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