コロプラ、位置情報データで沖縄の地域振興・観光支援へ 琉球大学、沖縄セルラー、OTSサービスなどと協力

コロプラ<3668>は、 国立大学法人琉球大学工学部附属地域創生研究センター、 OTSサービス経営研究所、 沖縄セルラー電話、 沖縄セルラーアグリ&マルシェと、 沖縄の地域振興・観光支援を目的とした業務協力協定を6月1日に締結したと発表した。

沖縄の観光分野で知見やノウハウを持つ五者が集まり、 IoT・ICT技術の活用を推し進めることで、 沖縄の各自治体が抱える地域課題の解決支援を目指すという。

沖縄ではインバウンドの拡大を背景に、 2018年度の入域観光客数が約1,000万人を超えた。 今後も観光客の受入促進が求められる一方で、 観光地における混雑・交通渋滞、 自然環境への影響など多くの問題が顕在化し、 各自治体は対応を迫られている。

このような、 経済発展と社会的課題の解決の両立を実現すべく、 内閣府は新たな社会の在り方としてIoT・ロボット・AI等の先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れる「Society 5.0」を提唱している。 同時に、 各自治体の政策立案において、 憶測や感覚で判断するのではなく、 エビデンスに基づいた意思決定をすること(EBPM:エビデンス・ベースト・ポリシー・メイキング)が重視されてきているという。

これらを受けて、 本協定では沖縄の観光分野で知見やノウハウを持つ五者が集まり、 IoT・ICT技術を活用したSociety 5.0時代を見据える観光モデルの創造に取り組んでいくとのこと。

具体的には、 携帯電話のGPSデータ、 Wi-FiやBluetooth等の取得データ、 カープローブデータといった人の移動に関わるビックデータを分析し、 地域課題や特徴を可視化、 効果的な課題解決策を各自治体に提案していく予定。

また、 観光客に対しては、 分析の過程で得られたデータをもとに、 旅マエ・旅ナカ・旅アトという時間軸に適した情報提供を行うことで、 観光の質的向上に貢献する。

<各者の特徴>
【コロプラ】
KDDI位置情報データ、 Wi2訪日外国人位置情報データ、 OTSレンタカー走行データなどを活用し、 位置情報分析や観光動態調査等のコンサルティングを実施

【琉球大学工学部附属地域創生研究センター】
地域計画、 交通計画、 防災計画等の分野にて、 多様なセンシング技術や解析技術を組み合わせ、 沖縄の地域課題を解決する新たな技術の研究・実証

【OTSサービス経営研究所】
OTSレンタカー走行データ提供、 OTSレンタカーや沖縄ツーリストを活用した観光促進施策の提案、 沖縄の地域特性を踏まえたコンサルティングや事業創出支援

【沖縄セルラー電話】
訪日客向け無料Wi-Fi接続サービス「Be Okinawa Free Wi-Fi」整備による利用データ提供・分析および利用者への情報配信、 次世代通信技術5G/IoTを活用した実証

【沖縄セルラーアグリ&マルシェ】
沖縄の旅行情報サイト「沖縄CLIP」や通販サイト「沖縄CLIPマルシェ」を活用した情報配信

 
株式会社コロプラ
https://colopl.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社コロプラ
設立
2008年10月
代表者
代表取締役会長 チーフクリエイター 馬場 功淳/代表取締役社長 宮本 貴志
決算期
9月
直近業績
売上高309億2600万円、営業利益28億5800万円、経常利益32億7600万円、最終利益18億9300万円(2023年9月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3668
企業データを見る