【詳報】コーエーテクモHD、1Qのエンタテインメント事業は売上高13%減、セグメント利益65%減に 主力タイトルリリースなく減収減益

コーエーテクモホールディングス<3635>は、7月2日、2020年3月期の第1四半期(4~6月)の連結決算を発表、売上高72億2800万円(前年同期比10.9%減)、営業利益9億5600万円(同58.3%減)、経常利益12億4700万円(同67.4%減)、最終利益22億1000万円(同22.1%減)となった。
 

主力タイトルの発売を第2四半期以降に予定していることから前年同期比では減収減益での着地となった。なお、最終利益は、グループが保有する賃貸用不動産の一部売却により、特別利益を15億5900万円計上したことが影響している。

なお、主力のエンタテインメント事業は、売上高63億8500万円(前年同期比13.4%減)、セグメント利益7億3800万円(同65.4%減)となった。昨年はIP許諾タイトルである『新三國志』のロイヤリティ収入が収益に大きく貢献しており、その反動も出ているようだ。

・「シブサワ・コウ」ブランド
同社がIPを許諾したスマートフォンゲーム『新三國志』が引き続き好調に推移した。

・「ω-Force」ブランド
4月にアトラスが発表した『ペルソナ5スクランブル ザ・ファントムストライカーズ』(PS4、Nintendo Switch用)をアトラスのペルソナチームとω-Forceがタッグを組んで開発している。7月上旬には、『進撃の巨人2 -Final Battle-』(PS4、Nintendo Switch、Xbox One、Steam用)をワールドワイドで発売した。

・「Team NINJA」ブランド
『仁王 Complete Edition』(PS4、Steam用)のリピート販売が堅調に推移した。続編である『仁王2』(PS4用)は5月にα体験版を配信し、鋭意開発中となっている。3月に発売した『DEAD OR ALIVE 6』(PS4、Xbox One、Steam用)は基本無料版をリリースし、5月に全世界累計100万ダウンロードを突破した。有料コンテンツ販売も順調。国内で配信中の『DEAD OR ALIVE Xtreme Venus Vacation』は、4月にアジア地域でもサービスを開始した。

・「ガスト」ブランド
『ルルアのアトリエ ~アーランドの錬金術士4~』(PS4、Nintendo Switch、Steam用)を欧米向けに発売した。

・「ルビーパーティー」ブランド
『ネオロマンス ダンディズム2』など2つのイベントを開催した。

・「midas」ブランド
新規スマートフォンゲームの開発に注力している。

なお、2020年3月期通期の連結業績予想は、従来予想から変更なく、売上高430億円(前期比10.3%増)、営業利益120億円(同0.8%減)、経常利益160億円(同12.6%減)、最終利益130億円(同5.1%減)の見込み。
 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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