【詳報】マーベラス、第1四半期は営業益が1.8%増の6億6200万円…コンシューマと音楽映像が減益も収益急改善のオンラインがカバー

マーベラス<7844>は、本日(7月31日)、第1四半期(4月~6月)の連結決算を発表し、売上高45億1800万円(前年同期比28.2%減)、営業利益6億6200万円(同1.8%増)、経常利益6億1800万円(同11.6%減)、最終利益3億4300万円(同22.0%減)だった。

オンライン事業の収益性が改善されたものの、国内新作の発売のなかったコンシューマ事業と、ステージ関連のパッケージソフトの発売タイトルの減った音楽映像事業が減収減益となった。経常利益が減益だが、これは前年同期に計上された為替差益がなくなる一方、為替差損が発生したことによる。

 


セグメント別の状況は以下のとおり。


①オンライン事業
売上高は16億5800万円(同28.0%減)、セグメント利益は3億2800万円(同993.4%増)となった。リリースから2年目の「シノビマスター 閃乱カグラ NEW LINK」が引き続き好調な推移となったが、「剣と魔法のログレス いにしえの女神」をはじめとする長期運営タイトルの売上が減少した。一方で、前期に実施したオンライン事業の構造改革が効果を見せはじめ、費用面が改善されたほか、不採算タイトルの整理を行ったことで利益率が向上した。


②コンシューマ事業
売上高は17億6100万円(同34.0%減)、セグメント利益は3億9200万円(同23.0%減)となった。

ゲームソフト販売部門では、国内では新作ゲームソフトの発売はなかった。海外では、Marvelous USA,Inc.より、「シノビリフレ -SENRAN KAGURA-」のワールドワイド向けWindows PC版を6月24日に配信開始したほか、他社からのライセンスタイトルを2タイトル発売した。

アミューズメント部門では、キッズアミューズメントマシン「ポケモンガオーレ」が引き続き好調に推移し、新機軸プライズマシン「TRYPOD」も順調な販売が継続した。


③音楽映像事業
売上高は10億9800万円(同17.1%減)、セグメント利益は3億4400万円(同24.3%減)となった。

当事業の音楽映像制作部門では、TVアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』と3月公開の『映画プリキュアミラクルユニバース』のパッケージ商品化を行ったほか、1月公開で大ヒットとなった「映画刀剣乱舞-継承-」を6月19日に発売し、好調なセールスを記録した。

ステージ制作部門では、「ミュージカル『薄桜鬼』」、「舞台『弱虫ペダル』」、「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』」、「『家庭教師ヒットマンREBORN!』the STAGE」といったシリーズ作品を公演した。また、完全新作として「ミュージカル『憂国のモリアーティ』」を5月に公演し、好評を博した。

しかしながら、ステージ関連パッケージ商品の発売タイトル数が前年同期に比べ少ない状況となった。


 
■2019年3月通期の見通し

続く2020年3月通期は、売上高260億円(前期比2.9%減)、営業利益38億円(同19.3%減)、経常利益38億円(同20.7%減)、最終利益26億円(同22.4%減)、EPS50.27円を見込む。

 
株式会社マーベラス
https://www.marv.jp/

会社情報

会社名
株式会社マーベラス
設立
1997年6月
代表者
代表取締役社長 執行役員 兼 デジタルコンテンツ事業本部長 佐藤 澄宣
決算期
3月
直近業績
売上高253億4100万円、営業利益24億8800万円、経常利益29億3100万円、最終利益19億2500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
7844
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