【詳報】スクエニHD、全セグメントがいずれも増収増益に デジタルエンタテインメント事業は『ロマサガRS』が好調 為替差損9億円計上で経常益は減益に

スクウェア・エニックス・ホールディングス<9684>は、8月6日、第1四半期(4-6月)の連結決算を発表、売上高533億円(前年同期比19.1%増)、営業利益71億円(同85.8%増)、経常利益62億円(同13.9%減)、最終利益41億円(同26.3%減)となった。なお、経常利益が減益となっているのは、前年同期に為替差益を約33億円計上していた半面、この第1四半期は約9億円の為替差損を計上しているため。
 

セグメント別の状況は以下のとおり。

①デジタルエンタテインメント事業…売上高371億円(前年同期比17.5%増)、営業利益76億円(同35.8%増)
家庭用ゲーム機向けタイトルにおいて、『ファイナルファンタジーX/X-2 HD リマスター』と『ファイナルファンタジーXII ザ ゾディアック エイジ』のNintendo Switch版・Xbox One版などを発売したことにより、前年同期比で増収、小幅な黒字転換となった。

スマートデバイス・PCブラウザなどをプラットフォームとしたコンテンツにおいては、2018年12月にサービスを開始した『ロマンシング サガ リ・ユニバース』(『ロマサガRS』)が好調に推移したことから、前年同期比で増収増益となった。

多人数参加型オンラインロールプレイングゲームは、『ファイナルファンタジーXIV』拡張パッケージの発売に先行して課金収入が好調に推移したことから、前年同期比で増収増益となった。

②アミューズメント事業…売上高108億円(同14.9%増)、営業利益6億円(同226.7%増)
アミューズメント機器で新規タイトルの発売がなかったものの、店舗運営が好調に推移したことから、前年同期比で増収増益となった。

③出版事業…売上高38億円(同57.1%増)、営業利益12億円(同152.9%増)
マンガアプリの「マンガUP!」を含む電子書籍形式の販売が大幅に増加した。また、紙媒体での販売も好調に推移し、前年同期比で増収増益となった。

④ライツ・プロパティ等事業…売上高19億円(同30.3%増)、営業利益1億円(同14.6%増)
自社コンテンツの新規キャラクターグッズの投入などがあったことから、前年同期比で増収増益となった。

なお、2020年3月期通期の連結業績予想は、売上高2700億円(前期比0.4%減)、営業利益240億円(同2.6%減)、経常利益240億円(同15.5%減)、最終利益168億円(同13.3%減)の見込み。
 
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
https://www.hd.square-enix.com/jpn/

会社情報

会社名
株式会社スクウェア・エニックス・ホールディングス
設立
1975年9月
代表者
代表取締役社長 桐生 隆司
決算期
3月
直近業績
売上高3432億6700万円、営業利益443億3100万円、経常利益547億0900万円、最終利益492億6400万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9684
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