【イベント】『FGO』の“概念礼装を知る・観る・触れる”をテーマにした展覧会「Fate/Grand Order Memories展」をレポート 制作過程や全景図も初公開!


FGO PROJECTは、『Fate/Grand Order』(以下、『FGO』)において、概念礼装255枚を収録した「Fate/Grand Order Memories Ⅱ 概念礼装画集 1.5部 2017.01-2018.04」を発売したことを記念して、8月23日~9月16日の期間、都内・有楽町マルイ8階 イベントスペースにて、“概念礼装を知る・観る・触れる”をテーマにした展覧会「Fate/Grand Order Memories展 概念礼装 2015.07-2018.04」を開催した。

本展覧会では、『FGO』に登場する概念礼装の制作にまつわる資料や、概念礼装の立体物の展示、フォトスポットなど、概念礼装の魅力をあらゆる角度から存分に堪能できる展覧会となっている。また、物販コーナーでは概念礼装画集の第1弾、第2弾を販売しているほか、展覧会オリジナルグッズの販売も実施。本稿では、そんな本展覧会の内容をレポートしていく。

 

■様々な角度から"概念礼装"をより深く知れる展覧会に


入り口のエントランスでは、概念礼装画集をイメージしたデジタルサイネージが設置されており、各概念礼装を大画面で見ることができる。また、TYPE-MOONの武内崇氏からのコメントも寄せられている。



▲ページがパラパラとめくれる演出と共に次々と概念礼装が映し出されていた。


▲背面は「Fate/Grand Order Memories Ⅱ 概念礼装画集 1.5部 2017.01-2018.04」の表紙と背表紙になっており、本を開いているようねイメージとなっているようだ。


▲こちらはTYPE-MOON・武内崇氏からのメッセージ。

続いてのコーナーでは、概念礼装ができるまでの工程を追って紹介している。概念礼装は主に、アイデア出しから始まり、イラストレーターを決定、シチュエーションや参考資料をまとめた指針書を作成し、イラストレーターに発注が行われるという。その後、出来上がったイラストに解説となるフレーバーテキストを付けて概念礼装が完成する。今回は特別に、ディライトワークスの西藤浩樹氏が手掛けた「シーサイド・ラグジュアリー」の制作過程を紹介させていただけるとのことなので、以下に掲載していく。


▲まずはラフでおおまかな構成を決め、線画の段階で等身などのバランスを見直しながらシンプルに収めている。


▲その後、仮色の段階では手前に水面を表現しているが、分かりにくいということで取りやめられたりもしている。こういった試行錯誤は「シーサイド・ラグジュアリー」に限らず、各概念礼装でも行われているとの話だった。


▲そこから、背景を描き込み、肌感や色味を調整・ブラッシュアップして概念礼装のイラストが完成となる。

また、本展覧会ではほかにも制作過程が紹介されている概念礼装が展示されているので、時間がある方は是非、実際に現地へ見に行ってほしい。本稿で紹介した「シーサイド・ラグジュアリー」とは少し異なる工程を経ている箇所もあり、非常に興味深い内容となっていた。

次に、「概念礼装をさらに見る」のコーナーでは、ゲーム内では公開されていない部分を含む全体図をじっくりと見ることができる。


▲例えば、「プリズマコスモス」はゲーム内では公開されていない背景や足元まできっちりと描き込まれている。

そのほか、概念礼装に描かれているフォウくんの部分のみを見て何の概念礼装かを当てる「概念礼装クイズ」という一風変わったコーナーも。確かにフォウくんごとに特徴があることは分かるものの、イラストの一部から答えを当てるのは、かなりゲームをやり込んでいるユーザーでも難しいのではないだろうか。こちらのクイズは全10問用意されている。


▲こちらのフォウくんから、何の概念礼装が分かるだろうか……? 答えは以下に掲載する。


▲答えは「ファイヤーフラワー」。全景が見えると「確かに!」となるものの、フォウくんのみの状態から当てるのはかなり難しい印象だった。

イラストレーターによって異なるキャラクターの表情という意味では、「マシュ・キリエライト」や「主人公」を描いた概念礼装が、見比べられる形で複数点展示されていた。



▲こちらはマシュを描いた概念礼装。異なるタッチで描かれているにも関わらず、どのイラストもキャラの特徴に統一感を持って描かれているという点はまさにプロの仕事。



▲作中では中々目にできない主人公の表情も、こうした概念礼装のイラストを通して見ることができる。様々なサーヴァントと共に冒険をしてきた日々が脳裏に浮かぶ。

展覧会後半には、バレンタインイベントで各サーヴァントから受け取れる贈り物の概念礼装イラストがずらりと並んでいるコーナーも。改めて見比べてみると、各サーヴァントの個性が表れており、非常に面白い。





▲「バレンタイン2018~繁栄のチョコレートガーデンズ・オブ・バレンタイン~」までに実装されたバレンタインの概念礼装を展示している。



▲マシュからの贈り物「カルデアスタンダード」と「ストレンジャー・アマンド」は立体物として展示されている。こちらは、食品サンプルをプロのフードコーディネーターの手によって再現。細かな装飾や花びら一枚に至るまで、こだわりを持って作られているとのこと。

そして、本展覧会の最後には、記念撮影ができるフォトスポットとメッセージボードが用意されている。また、8月23日~9月16日までの期間に、会場内の撮影可能エリアで撮影した写真を添付して、ハッシュタグ「#FGO」「#FGOM」の2つを付けてツイートした方の中から抽選で1名に、フォトスポットエリアに置かれている、謎の仮面群の"真ん中の仮面"と同一の品をプレゼントするキャンペーンも開催している。


▲筆者が訪れたのは開催前のタイミングだったためまだメッセージの書き込みはないが、会場を訪れた方は是非、思いの丈を綴って帰ろう。

 
▲来場の記念に、謎の仮面群をバックに"真ん中の仮面"を付けて撮影ができる。


▲概念礼装のイラストやテキストは、これだけのスタッフの手によって作られている。

最後に、物販コーナーについても紹介していく。なお、こちらの会場で3000円以上の商品を購入し、エポスカードで精算した方は、1会計につき1回、ポスターやクリアカードなどのオリジナル景品が当たる抽選会に参加できる。


 
 
 
■「Fate/Grand Order Memories 展 概念礼装 2015.07-2018.04」開催概要
開催期間:2019年8月23日(金)~9月16日(月)
時間:11:00~21:00(日・祝は10:30~20:30)※入場は閉場の30分前まで
場所:有楽町マルイ8階 イベントスペース
入場料:当日チケット800円(税込)※未就学児無料

 
(取材・文 編集部:山岡広樹)


 
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