カプコン、中間の営業利益は33%増の139億円と大幅増益 「モンハンワールド:アイスボーン」がDL販売中心にヒット リピート販売も貢献

カプコン<9697>は、本日(10月29日)、第2四半期累計(19年4月~9月)の連結決算を発表し、売上高372億7200万円(前年同期比14.0%減)、営業利益139億9200万円(同33.2%増)、経常利益140億0200万円(同36.0%増)、最終利益98億4600万円(同43.7%増)だった。

同社では、パッケージ版からダウンロード版へ転換促進したことなどもあり減収だったが、利益は、ダウンロード販売中心の「モンスターハンターワールド:アイスボーン」のヒットに加え、リピートタイトルでも採算性が高いデジタル販売比率の向上したとしている。

 


セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。


① デジタルコンテンツ事業
売上高291億6300万円(同14.7%減)、営業利益145億0300万円(同23.4%増)だった。「モンスターハンターワールド:アイスボーン」が堅調に推移するとともに、収益アップのけん引役を果した。また、前期にヒットした「バイオハザード RE:2」や「デビル メイ クライ 5」がユーザー層の拡大により続伸したほか、2018年1月に発売した「モンスターハンター:ワールド」(プレイステーション 4、Xbox One、パソコン用)も息が長い売行きを示すなど、利幅が大きいリピート販売の健闘により利益を押し上げた。


② アミューズメント施設事業
売上高は62億3300万円(同13.3%増)、営業利益9億1500万円(同24.6%増)だった。「地域一番店」を旗印に各種イベントの開催やサービスデーの実施など、趣向を凝らした地域密着型の集客展開によりコアユーザーの獲得やリピーターの確保、ファミリー層の取り込み等、客層の拡大に努めてきた。「プラサカプコン池袋店」(東京都)および「プラサカプコン藤井寺店」(大阪府)の2店舗をオープンし、施設数は39店舗となった。


③ アミューズメント機器事業
売上高2億4100万円(同89.1%減)、営業利益6700万円(前年同期は6億2500万円の赤字)と小幅ながら黒字に転換した。遊技機市場は、型式試験方法の変更などにより縮小傾向に歯止めがかからない状況下、パチスロ機部門は新機種の投入がなかったため、主にライセンスビジネスによる事業展開を行ってきた。


④ その他事業
売上高は16億3300万円(同16.4%増)、営業利益7億3300万円(同7.0%増)だった。ライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売だった。


 
■2020年3月通期の見通し

続く2020年3月通期は、売上高850億円(前期比15.0%減)、営業利益200億円(同10.2%増)、経常利益195億円(同7.2%増)、最終利益140億円(同11.5%増)を見込む。

 
株式会社カプコン
http://www.capcom.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社カプコン
設立
1983年6月
代表者
代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
決算期
3月
直近業績
売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
9697
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