ボーンデジタル、AIによるゲーム攻略を取り上げた書籍『深層学習・強化学習 人工知能プログラミング 実践入門』を2月25日より刊行



ボーンデジタルは、2月25日より、布留川 英一氏の書籍『OpenAI Gym/Baselines 深層学習・強化学習 人工知能プログラミング 実践入門』を全国の書店を通じて刊行すると発表した。価格は3200円(税別)。

人工知能によるゲームの攻略は、ゲーム開発者のみならず、機械学習を学びたい学生や研究者にとっても、最もホットな話題となっており、日々新たな攻略アルゴリズムが発表されている。そのなかでも、2015年12月に設立された非営利団体「OpenAI」は、その中心的な存在となっている。

「OpenAI」は、誰でも自由に使える強化学習ツールキット「OpenAI Gym」を公開しており、このなかにはAtariのゲーム環境やロボット制御の環境などの学習用の環境が多数含まれている。本書では、この「OpenAI Gym」を使って、ゲームを攻略するAIを作るための手法を手順を追って解説している。

「OpenAI Gym」では、さまざまな強化学習アルゴリズムがまとめられた「Stable Baselines」を組み合わせて学習を行うため、本書でも「Stable Baselines」の概要から各アルゴリズムの詳細、学習状況の監視の方法などをサンプルを作りながら紹介している。

Atariのゲーム環境には、AIで攻略するための無償のゲームが数多く含まれているが、「OpenAI Gym」の「Gym Retro」環境は、より高度な市販ゲームを攻略するためのもので、本書では実際に有償の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(セガ/メガドライブ版)のゲームを入手して攻略していく。

「OpenAI Gym」は、レトロゲーム以外にも「マインクラフト」「スタークラフトII」といった最新ゲームを攻略するための環境、Unityゲームを攻略するためのGymラッパー、ロボット制御の強化学習、FX・株の値動きを予測する環境など、多数の環境が接続でき、本書の最後ではさまざまなバリエーションの学習の概要も取り上げる。
 


【概要】
書籍名:OpenAI Gym/Baselines 深層学習・強化学習 人工知能プログラミング 実践入門
刊行予定日:2020年02月25日
著者:布留川 英一
定価:3,200円+税
ISBN:978-4-86246-472-9
サイズ:B5変形
ページ数:312ページ(オールカラー)
発行:ボーンデジタル


【著者について】
■布留川 英一(ふるかわ ひでかず)
1975年生まれ。群馬県出身。会津大学コンピュータ理工学部コンピュータソフトウェア学科卒。
1999年、「JAVA PRESS」(技術評論社)で、携帯アプリの開発方法の連載を開始。2001年、ドワンゴで、世界初のJava搭載携帯電話「503i」のローンチタイトル「サムライロマネスク」の開発に携わる。以後、携帯電話・スマートフォン・ロボットなど新ハードの新機能を活用したアプリを作りつつ、技術書を書き続け、20年で40冊ほど。現在はギリアで、ヒトとAIの共生環境の実現を目指して、人工知能の研究開発に取り込んでいる。
主な著書は「AlphaZero 深層学習・強化学習・探索 人工知能プログラミング実践入門」「iPhone/Androidアプリ開発者のための機械学習・深層学習 実践入門」(ボーンデジタル/2019年刊)、「Unityではじめる機械学習・強化学習 Unity ML-Agents実践ゲームプログラミング」(ボーンデジタル/2018年刊)、「Unityゲーム プログラミング・バイブル」(共著、ボーンデジタル/2018年刊)など。


【目次】
1章 深層学習と開発環境の概要
2章 Pythonの開発環境の準備
3章 OpenAI Gymツールキットの概要と環境構築
4章 強化学習アルゴリズムStable Baselinesの概要と環境構築
5章 Atari環境の攻略
6章 Gym Retro環境の攻略
7章 ソニック環境の攻略
8章 さまざまな強化学習環境