カプコン<9697>は、2月4日、2020年3月期通期の連結業績予想の修正を発表、売上高は従来予想850億円から800億円(増減率5.9%減)に下方修正したものの、営業利益は同200億円から220億円(同10.0%増)、経常利益は同195億円から220億円(同12.8%増)、最終利益は同140億円から155億円(同10.7%増)にいずれも上方修正された。
販売本数は、ほぼ前年並みながら、販売方法をパッケージ販売からダウンロード販売への転換することを促進したことなどで、連結売上高は前回の予想を下回る見込みとなった。一方、利益面については、前々期に発売した『モンスターハンター:ワールド』に加え、前期に投入した『バイオハザード RE:2』や『デビル メイ クライ 5』などの好採算のリピートタイトルが順調に推移したほか、過去に人気を博した旧作タイトルも底堅い売行きを示すなど、豊富なIPを活用したデジタル戦略が奏功した。
また、パチスロ機部門についても今年3月発売予定の「新鬼武者 DAWN OF DREAMS」が受注好調のため、当初計画より上振れする見込みとなった。
なお、同日発表した第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高529億800万円(前年同期比13.6%減)、営業利益184億4800万円(同37.1%増)、経常利益187億200万円(同38.1%増)、最終利益130億6500万円(同42.3%増)となった。
各セグメントごとの状況は以下の通り。
①デジタルコンテンツ事業…売上高405億8900万円(前年同期比15.2%減)、営業利益198億8500万円(同30.1%増)
『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(PS4、Xbox One用)が堅調に推移するとともに、採算性が高いダウンロード販売中心の事業展開により、収益アップのけん引役を果した。また、前期発売の『バイオハザード RE:2』(PS4、Xbox One、パソコン用)および同じく『デビル メイ クライ 5』(Xbox One、PS4、パソコン用)がユーザー層の拡大により続伸したほか、2018年1月に発売した『モンスターハンター:ワールド』(PS4、Xbox One、パソコン用)も息が長い売行きを示すなど、リピート販売の健闘により利益を押し上げた。
②アミューズメント施設事業…売上高92億100万円(同13.8%増)、営業利益11億8700万円(同36.6%増)
新機軸展開として同社のキャラクター関連商品のみを取り扱う専門店の「カプコンストアトーキョー」を渋谷パルコ(東京都)に出店したほか、「プラサカプコン池袋店」(東京都)と「プラサカプコン藤井寺店」(大阪府)の2店舗をオープンし、施設数は40店舗となった。
③アミューズメント機器事業…売上高6億6300万円(同79.5%減)、営業利益3億7600万円(前年同期6億3900万円の赤字)
遊技機市場が型式試験方法の変更などにより低迷状態が続く状況下、パチスロ機部門は新機種の投入がなかったため主にライセンスビジネスによる事業展開を行った。
④その他事業…売上高24億5300万円(同16.7%増)、営業利益3億5800万円(同63.5%減)
ライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売による売上を計上した。
販売本数は、ほぼ前年並みながら、販売方法をパッケージ販売からダウンロード販売への転換することを促進したことなどで、連結売上高は前回の予想を下回る見込みとなった。一方、利益面については、前々期に発売した『モンスターハンター:ワールド』に加え、前期に投入した『バイオハザード RE:2』や『デビル メイ クライ 5』などの好採算のリピートタイトルが順調に推移したほか、過去に人気を博した旧作タイトルも底堅い売行きを示すなど、豊富なIPを活用したデジタル戦略が奏功した。
また、パチスロ機部門についても今年3月発売予定の「新鬼武者 DAWN OF DREAMS」が受注好調のため、当初計画より上振れする見込みとなった。
なお、同日発表した第3四半期累計(4~12月)の連結決算は、売上高529億800万円(前年同期比13.6%減)、営業利益184億4800万円(同37.1%増)、経常利益187億200万円(同38.1%増)、最終利益130億6500万円(同42.3%増)となった。
各セグメントごとの状況は以下の通り。
①デジタルコンテンツ事業…売上高405億8900万円(前年同期比15.2%減)、営業利益198億8500万円(同30.1%増)
『モンスターハンターワールド:アイスボーン』(PS4、Xbox One用)が堅調に推移するとともに、採算性が高いダウンロード販売中心の事業展開により、収益アップのけん引役を果した。また、前期発売の『バイオハザード RE:2』(PS4、Xbox One、パソコン用)および同じく『デビル メイ クライ 5』(Xbox One、PS4、パソコン用)がユーザー層の拡大により続伸したほか、2018年1月に発売した『モンスターハンター:ワールド』(PS4、Xbox One、パソコン用)も息が長い売行きを示すなど、リピート販売の健闘により利益を押し上げた。
前第3四半期 | 当第3四半期 | 増減率 | |
売上高 | 47,855 | 40,589 | △15.2% |
営業利益 | 15,288 | 19,885 | 30.1% |
営業利益率 | 31.9% | 49.0% | - |
新機軸展開として同社のキャラクター関連商品のみを取り扱う専門店の「カプコンストアトーキョー」を渋谷パルコ(東京都)に出店したほか、「プラサカプコン池袋店」(東京都)と「プラサカプコン藤井寺店」(大阪府)の2店舗をオープンし、施設数は40店舗となった。
前第3四半期 | 当第3四半期 | 増減率 | |
売上高 | 8,082 | 9,201 | 13.8% |
営業利益 | 868 | 1,187 | 36.6% |
営業利益率 | 10.7% | 12.9% | - |
遊技機市場が型式試験方法の変更などにより低迷状態が続く状況下、パチスロ機部門は新機種の投入がなかったため主にライセンスビジネスによる事業展開を行った。
前第3四半期 | 当第3四半期 | 増減率 | |
売上高 | 3,231 | 663 | 79.5% |
営業利益 | △639 | 376 | - |
営業利益率 | - | 56.7% | - |
ライセンス許諾によるロイヤリティ収入やキャラクターグッズなどの物品販売による売上を計上した。
前第3四半期 | 当第3四半期 | 増減率 | |
売上高 | 2,102 | 2,453 | 16.7% |
営業利益 | 981 | 358 | △63.5% |
営業利益率 | 46.7% | 14.6% | - |
会社情報
- 会社名
- 株式会社カプコン
- 設立
- 1983年6月
- 代表者
- 代表取締役会長 最高経営責任者(CEO) 辻本 憲三/代表取締役社長 最高執行責任者(COO) 辻本 春弘/代表取締役 副社長執行役員 兼 最高人事責任者(CHO) 宮崎 智史
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上高1259億3000万円、営業利益508億1200万円、経常利益513億6900万円、最終利益367億3700万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 9697