KLab、2019年12月期の最終利益は85%減 「禍つヴァールハイト」の減損13億円 新作リリースに伴う費用増も重しに

KLab<3656>は、本日(2月13日)、2019年12月期の連結決算を発表し、売上高311億円(前の期比4.8%減)、営業利益16億円(同66.5%減)、経常利益16億円(同67.5%減)、最終利益3億円(同85.1%減)だった。大幅な減益となった。

 


主力の「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」や「BLEACH Brave Souls」「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」は好調に推移したものの、「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」は経年による売上低下し、「禍つヴァールハイト」の貢献も限定的だった。

さらに費用面では、新作リリースに伴う減価償却費と労務費の増加の増加も収益を圧迫した。

また、最終利益が大きく低下したのは、「禍つヴァールハイト」の減損損失13億円を特別損失として計上したことによる。


■売上高分析
・「キャプテン翼 ~たたかえドリームチーム~」は2周年記念や全世界2000万ダウンロードキャンペーン等のほか、各国代表の最新公式ユニフォームを着用した選手たちの配信等により、好調な売上を計上した。グローバル版は昨年度に引き続き日本版を上回る売上を計上した。
・「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル(スクフェス)」は、6周年及びラブライブ!シリーズ9周年記念などのキャンペーンが好評だったが、配信開始後の期間経過に伴い売上は減少した。
・「BLEACH Brave Souls」は、5周年記念や全世界4000万ダウンロードキャンペーン等に加え、漫画や小説、劇場版コラボ等により、好調な売上を計上した。グローバル版は昨年度に引き続き日本版を上回る売上を計上した。
・4月23日にリリースした「禍つヴァールハイト」は、リリース直後は堅調な売上を計上していたが、期末にかけて計画を下回る売上となった。
・9月26日よりリリースした「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS」は、リリースから1ヶ月経たずにユーザー数300万人を突破するなど、リリース直後から好調な売上を計上した。

■費用分析
・売上原価は240億円となり、前の期比8.8%の増加となった。これは主に、ゲーム事業の新作タイトルリリースに伴う減価償却費及び労務費が増加したことによるもの。
・販売費及び一般管理費は53億円となり、前の期比3.5%の減少となった。これは主に、広告宣伝費及び採用関連費用が減少したことによるもの。
・その他、主に2019年4月23日にリリースした「禍つヴァールハイト」について、ソフトウエア資産における将来の回収可能性を保守的に検討した結果、2019年12月期第4四半期において減損損益を計上したため、特別損失13億円を計上した。


なお、2020年12月期の見通しは以下のとおり。
 
KLab株式会社
http://www.klab.com/jp/

会社情報

会社名
KLab株式会社
設立
2000年8月
代表者
代表取締役社長CEO 森田 英克/代表取締役副会長 五十嵐 洋介
決算期
12月
直近業績
売上高107億1700万円、営業損益11億2700万円の赤字、経常損益7億6100万円の赤字、最終損益17億2800万円の赤字(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3656
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