『モンスト』『パズドラ』『FGO』『荒野行動』が首位 『蒼藍の誓い』や『ドラブラ』好発進 中国系は今後もプレゼンス上昇? App Storeを振り替える



4月4日~10日のApp Store売上ランキングでは、『モンスターストライク』と『パズル&ドラゴンズ』『荒野行動』『Fate/Grand Order』の4タイトルが首位を獲得した。特に活躍が目立ったのは、『パズル&ドラゴンズ』だ。パズドラ学園のモンスターだけが登場する期間限定の特別レアガチャ「新学期ガチャ」や、昨日からは「フェス限ヒロイン」シリーズの期間限定復活などの施策を行っており、本日も含めて3回首位を獲得した。

ランキング全体を見ると、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、リモートワークを採用するケースが増えており、全体的にイベントやキャンペーンの開催が遅れたり、減ったりしている。あくまで感覚的なものだが、順位変動が以前に比べて少なくなったように感じられる。

その一方で、いち早くリモートワーク対応を行っていた海外、特に中国系のメーカーが新作を積極的にリリースしたり、これまでと変わりなくアップデート・イベントなどを行っているケースもみられている。

武漢を中心に中国で新型コロナウイルスの感染が拡大していた際、ある中国系の日本法人のスタッフと会った際、「オフィスは閉鎖だが、リモートワーク環境を整備していたので、開発・運営に支障はない。もちろん、日本向けのアップデートやイベントも順調だ」といわれたものだった。

『蒼藍の誓い-ブルーオース』や『コード:ドラゴンブラッド』といった新作がリリース後、早速ランキング上位に飛び込んできたが、平時と同じ運用ができる中国系のメーカーは、今後も日本のアプリ市場において一段とプレゼンスを高めてくる可能性がある。


 
■4月6日

ミクシィ<2121>の『モンスターストライク』が首位、スクウェア・エニックス<9684>/コロプラ<3668>の『ドラゴンクエストウォーク』が2位、3位にNetEase Gamesの『荒野行動』という結果になった。

そんな中、コナミデジタルエンタテインメント<9766>の『遊戯王 デュエルリンクス』が16ランクアップの12位とTOP10に迫っている。同タイトルでは、4月5日より期間限定の「KCカップ開催記念!BOXセール!!」を開催、3パック+SR1枚確定メニューもあり、順位を大きく上げたようだ。
 

出所:AppAnnie
 

また、バンダイナムコエンターテインメント<7832>/ドリコム<3793>の『ONE PIECE トレジャークルーズ』が25ランクアップの22位とTOP30に復帰した。

同タイトルでは、4月5日よりトレジャースゴフェス開催しており、魚人島編の「ホーディ・ジョーンズ」「バンダー・デッケン九世」「ケイミ―」が新登場し、TOP30入りに大きく貢献したようだ。同フェスは4月12日22時59分まで実施する。

 

出所:AppAnnie


 
■7日

ガンホー<3765>の『パズル&ドラゴンズ』が首位に立った。『パズドラ』は、パズドラ学園のモンスターだけが登場する期間限定の特別レアガチャ「新学期ガチャ」を4月6日10時より開催しており、新たに「親身の師龍喚士・ヴァレリア」や「競合の龍契士・リクウ&ディステル」などが登場していることなどが売上に寄与しているようだ。
 
出所:AppAnnie


トップ10圏内では、サムザップの『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』が前日の36位から6位に入ってきた。『このファン』は、4月6日15時より、「闇属性スキルメンバーピックアップガチャ」を開始していることが順位を押し上げたもよう。
 
出所:AppAnnie


また、ブシロード<7803>とKLab<3656>、サンライズの『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』が前日の42位から12位に上昇し、トップ10に迫った。なお、『スクスタ』は、スクフェスシリーズ7周年を記念した「学校別ステップアップガチャ」を4月6日15時より開催しているほか、ショップで「スクフェスシリーズ7周年記念セット」を販売しており、これらの施策が売上につながっているものと思われる。
 
出所:AppAnnie


ほか、Supercellの『クラッシュ・ロワイヤル』や、コロプラ<3668>の『白猫プロジェクト』などがトップ30に復帰した。


 
■8日

ガンホー<3765>の『パズル&ドラゴンズ』が首位をキープした。続く2位には、アニプレックスの『ディズニー ツイステッドワンダーランド』が前日の16位から急上昇し、リリース後の最高順位を更新してきた。『ディズニー ツイステッドワンダーランド』は、4月7日16時より、メインストーリー3章「深海の商人」中編を配信開始するとともに、SSR「ジェイド[寮服]」が新登場した「ジェイド ピックアップ召喚」を開催しているいことが今回の順位上昇の原動力となっているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、この日のトピックスとして挙げられるのは、香港のZephyrusが前日4月7日にリリースしたばかりの新作『蒼藍の誓い-ブルーオース』が早くも30位とトップ30入りを果たしたことだ。中国のBabeltimeが開発し、2019年7月16日に中国でリリースされたスマートフォン向け海戦RPGの日本版となる本作だが、いわゆる戦艦の擬人化ゲームというジャンルになる。リリース初日に10万ダウンロードを突破するなど、まずは順調にユーザーを獲得しているもようで、今後は先行する同ジャンルの競合タイトルとの競争の中でその人気を定着させることができるのか、注目されるところ。
 
出所:AppAnnie


ほか、スクウェア・エニックスとポケラボの『SINoALICE(シノアリス)』や、ZLONGAMEの『ラングリッサー モバイル』などがトップ30に復帰した。


 
■9日

NetEase Gamesの『荒野行動』が首位を回復した。

トップ10圏内では、任天堂<7974>とDeNA<2432>の『ファイアーエムブレム ヒーローズ』が前日の69位から10位に入ってきた。『FEH』は、4月8日16時より、『ファイアーエムブレム if』から「炎の娘 リンカ」「星竜の子 リリス」「しっかり者のミドリコ」「可愛らしい王子 フォレオ」の4人が新英雄として登場した新英雄召喚イベント「旅立ちの刻」を開催しているほか、「ファイアーエムブレム」発売30周年を記念した「夏先取りパック」と「神竜王のパック」の販売を開始していることなどが売上につながっているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、スクウェア・エニックスの『星のドラゴンクエスト』が前日の156位から11位まで急浮上した。『星ドラ』は、4月8日のメンテナンス終了後より、宝箱ふくびき「勇者のつるぎ」&「勇者のそうび」と宝箱ふくびき「初代大師そうび」「ハンサムそうび」を開始していることが順位を押し上げたもよう。
 
出所:AppAnnie


なお、4月7日にリリースされ、前日4月8日に早くもトップ30入りを果たした香港のZephyrusの新作『蒼藍の誓い-ブルーオース』は、前日の30位からこの日は25位とさらに順位を上げる形となった。


 
■10日

FGO PROJECTの『Fate/Grand Order』が首位に立った。『FGO』は、4月9日18時より、第2部 第5章「Lostbelt No.5 星間都市山脈 オリュンポス 神を撃ち落とす日」を開幕しており、それに合わせて新サーヴァント「★5(SSR)ディオスクロイ」と「★4(SR)カイニス」が登場した期間限定「オリュンポスピックアップ召喚」を開催していることが首位獲得の原動力となっているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、Cygamesの『グランブルーファンタジー』が前日の207位から一気に7位に飛び込んできた。『グラブル』は、4月9日19時より、レジェンドガチャを更新し、水属性召喚石の出現率がUPしているほか、「スターレジェンドガチャセット」を開催していることが売上につながっているもよう。
 
出所:AppAnnie


そしてこの日のトピックスは、前日4月9日にリリースされたばかりのテンセントゲームズの新作『コード:ドラゴンブラッド』が12位と早くもトップ30圏内に入ってきたことだ。本作は、近未来の東京を舞台とした次世代オープンワールドMMORPG。リリースと同日に白石麻衣さんが出演するTVCM「Cyber Tokyo編」と「SAKURA編」の放映も開始するなど積極的なマーケティング施策も行っており、引き続きトップ10圏内入りを狙うことができるのか、その動向が注目されるところ。
 
出所:AppAnnie


ほか、コナミデジタルエンタテインメントの『実況パワフルサッカー』がトップ10に復帰したほか、イマジニア<4644>の『メダロットS』などもトップ30圏内に復帰した。