東証一部に市場変更したミクシィ、『モンスト』のリバイブと公営競技関連に注力すると強調 木村 弘毅社長からのメッセージも

ミクシィ<2121>は、東京証券取引所の承認を受け、6月23日に東京証券取引所マザーズ市場から東京証券取引所市場第一部へ市場変更したことを受けて、ニュースレターとを公開し、2021年3月期の注力ポイントと、木村 弘毅社長からのメッセージを紹介した。

同社は「エンタメ×テクノロジーの力で、世界のコミュニケーションを豊かに」を中期経営方針と定めており、そのための注力ポイントとして、「モンスターストライクのリバイブ」と「公営競技関連事業の更なる成⾧」をあげた。

成⾧市場であるモバイルゲーム市場と公営競技関連市場での事業成⾧を目指し、モンスターストライクに次ぐ柱を確立することで複数事業による経営安定化を図り、企業価値の向上を目指していく。


<注力ポイント①:モンスターストライクのリバイブ>
モンスターストライクはリリースから6年が経過し、世界累計利用者数は5300万人、グローバル累計販売高は9700億円を突破した。モバイルゲームとしてはトップの地位を獲得している。MAU(月間アクティブ ユーザー数)の規模も依然大きいものの、継続して遊んでもらうにはゲーム自体に大幅な刷新が必要と判断し、昨年度から継続して「モンスターストライクのリバイブ」に注力している。

昨期は人気IP とのコラボなどもあり、一定の成果を上げているものの、「10年たっても愛されるブランドであり続けること」を目標に、今期もゲーム企画、マーケティングおよびメディアミックス施策をより綿密に連携し、ゲームの再活性化に取り組むとともに、外部 IP とのコラボを通じ、収益の向上を狙いる。


<注力ポイント②:公営競技関連事業の更なる成⾧>
第2の事業の柱を形成すべく、公営競技関連事業への投資を進める。公営競技は市場が大きく、かつ、現在も成⾧を続けている魅力的な市場。そこにIT技術を投入し、新たなエンタメとしてリノベーションし、収益の柱へと成⾧させる考え。また、同社の子会社であるチャリ・ロト社とネットドリーマーズ社とともに、共同事業開発や周辺事業進出などシナジーを生み出す新たなサービスの開発を進めていく。


■木村 弘毅社長のメッセージ
株式会社ミクシィは、2020 年 6 月 23 日東証一部への市場変更を果たしました。ここに謹んでご報告申し上げますとともに、これまでの皆様のご支援、ご高配に心より感謝申し上げます。今後もステークホルダー皆様のご期待にお応えすべく、事業の発展に尽力し、 企業価値の向上に努めてまいりますので、引き続き変わらぬご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 ミクシィは 2006 年 9 月に東証マザーズに上場しました。そこから 14 年の歳月をへて、力を蓄え、上場会社中の日本のトップリーグである東証一部に参戦したことになります。
 
 「なぜ今、東証一部に市場変更をしたのか?」ということについて説明したいと思います。まず、去年私は代表としてある問いを自問しました。「⾧期的に安定した利益さえ出ていれば、成⾧しなくても良いか?」「それとも、成⾧を目指すべきか?」
 
 私の答えは「成⾧を目指すべき」でした。 社名を冠するまでに至った SNS「mixi」や世界売上№1 になった「モンスターストライク」など、今まで世にないような新しい事業を創出し、成⾧しながら大きな社会的付加価値を作り、多くの人々に評価をしてもらってきました。それはこの上なく楽しいですし、もっと大きなステージで大きなチャレンジをし、成⾧していきたいと思ったからです。

市場変更は、当社で働く従業員の日常的なしっかりした取り組みがあってこそ、今回のプロジェクト成功に繋がりました。大変感謝しています。東証一部への上場を認められたことは、より社会の公器としての企業の継続性を認められたということになります。そして事業の成⾧性や将来性、公益性が大前提となっており、まさに全社一丸となって評価されたと思っています。新たな船出を従業員の皆さんと迎えられたことを非常にうれしく思っています。

ミクシィは、これからもエンタメを通して、テクノロジーの力で世界のユーザーのコミュニケーションを豊かにし、より多くのユーザーの課題を解決できる会社になっていきたいと思います。「ユーザーサプライズファースト」の精神を胸に、ぜひ自分たちもワクワクする航海をしていければと思っています。 
株式会社MIXI
https://mixi.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社MIXI
設立
1997年11月
代表者
代表取締役社長 木村 弘毅
決算期
3月
直近業績
売上高1468億6700万円、営業利益248億2000万円、経常利益182億5000万円、最終利益51億6100万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2121
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