ChillStack、不正ユーザ検出AIシステム「Stena」v2.0をリリース 週間のBAN数が200倍以上の実績も


ChillStackは、7月7日、オンラインゲームの「チート」や「BOT」などの不正ユーザをあぶり出すAIシステム「Stena(ステナ)」のv2.0のリリースを発表した。

v2.0では、稼働中の大型オンラインゲームにて誤検知率0.0001%未満を達成した高精度な不正検知AI技術を、ブラウザ上で簡単に利用できるという。

オンラインゲームで不正行為を行うユーザによるゲーム運営会社の被害は過去よりも増大している。しかし、不正ユーザを発見するためには膨大な利用ログを人力で監視し続ける必要があり、高度な専門的知識と高い人材コストが必要となるため対策は容易ではない。

チートやBOTなどの不正行為を行うユーザが増えると、ゲーム全体の品質が落ち他のユーザがゲームを離脱する大きな原因となる。また、不正に作成・強化されたアイテムやキャラクターを販売し現金を稼ぐReal Money Trade(以下RMT)が盛んに行われることで、膨大な課金機会損失や、決済システムの払い戻しを悪用した課金アイテムの不正購入による被害、BOTユーザによるサーバ圧迫など様々な悪影響を及ぼしてしまう。

■Stenaの仕組み
 

Stenaは、ユーザの行動ログをゲームサーバから受け取り、時系列でユーザの行動やステータスの変化を分析することで不正ユーザを検知する。

また、世界最先端の異常検知技術を用いて、「正常なユーザの行動から大きくかけ離れている行動をしているユーザ」をあぶり出すことが可能。これにより、新たな不正ユーザの発見や今まで検知が難しかったユーザを検知することができる。

検知した不正ユーザのリストは、API経由での取得が可能な他、AWSやGCPなどクラウドサービスのデータベース、データウェアハウスへ直接インポートすることも可能。

さらにブラウザからユーザの条件を絞り込みながら確認できる機能を追加した。

■Stena v2.0について
v2.0では、誤検知率0.0001%未満を達成した高精度な不正検知AIを利用できる。

また、APIから直接不正ユーザ検知結果を取得する機能の他、ブラウザから全てのユーザの不正スコア※1をAIモデル※2ごとに確認でき、検知日や不正スコアなど様々なパラメータでユーザを絞り込むことができる。

■導入効果について
実際にStenaを導入された企業では、今までランダムにピックアップしたユーザを手動で調査し、1週間ごとに確認会議を開いた上で10ユーザ程BANしていた状態から、人的コストをかけずに1週間に2000件以上の不正ユーザを自動でBANすることができるようになった。

 

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