ガンホー、2Q(1~6月)は『パズドラ』と『Ragnarok M』の減収で売上高28%減に 新型コロナ流行の連結業績への影響は現時点では限定的

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>の2020年12月期の第2四半期累計(1~6月)の連結決算は、売上高421億8900万円(前年同期比28.1%減)、営業利益123億4500万円(同39.6%減)、経常利益124億8000万円(同39.2%減)、最終利益79億8100万円(同40.2%減)となった。

主にスマートフォン向けゲーム『パズル&ドラゴンズ』(以下『パズドラ』)と『Ragnarok M: Eternal Love』の売上高が前年同期比で減収となった。
 

既存ゲームについては、『パズドラ』は引き続き長期的に楽しんでもらうことを主眼に、新ダンジョンなどの追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーションなど、継続的にアップデートおよびイベントを実施した。また、ゴールデンウィークの特別イベントやコラボレーションイベントが好評だったことから、『パズドラ』のMAUは堅調に推移した。

『ラグナロク マスターズ』は、サービス開始から1周年を迎え、周年記念イベントの開催により、MAUは引き続き安定的に推移した。

新規ゲームは、Nintendo Switch向け対戦ニンジャガムアクションゲーム「ニンジャラ」のサービスを、6月25日に北米・欧州・アジア・日本へと世界同時に開始した。7月13日には、世界累計300万ダウンロードを突破している。

子会社の事業は、GRAVITYおよびその連結子会社が配信している『Ragnarok M: Eternal Love』が継続的なアップデートおよびイベントの開催により引き続き安定的に推移している。また、GRAVITYは、7月7日から韓国にてスマートフォン向けゲーム『Ragnarok ORIGIN』のサービスを開始した。

新型コロナウイルス感染症の流行の影響は、感染拡大防止対応のため、各国の外出規制などの要請に従い、在宅勤務などを実施したことから、新規タイトルの開発および一部の既存タイトルの運営が平時と比較して滞ったことや、各種イベントの中止などにより広告宣伝施策への影響はあったものの、現時点では連結業績への影響は限定的としている。

なお、2020年12月期通期の連結業績予想は非開示。コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、業績の見通しは適正かつ合理的な数値の算出が困難なため、としている。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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