【ChinaJoy企画 Vol.2】中国マーケティング企業SinoグループのKenToにきく中国ゲーム企業の動向


2020年7月31日~8月3日、ChinaJoy組織委員会はにおいて、中国のデジタルエンターテインメント展「ChinaJoy 2020」が開催された。ChinaJoyと言えば、世界最大規模となるえインターテインメントイベントとなる。今年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「東京ゲームショウ」「E3」「gamescon」「Paris Games Week」など各国の大規模なイベントの中止が相次ぐ中、ChinaJoyは予定通りの開催となったが、海外からの「China Joy」への参加は難しく、日本からの参加企業も少なくなったといえよう。

そこで今回、アリババクラウドの協力のもと、ChinaJoyの中継や中国ゲーム企業へのメールインタビューを実施。今回は、中国でもトップクラスのデジタルマーケティング企業SinoGroup傘下の株式会社KenToにメールインタビューを実施。同社からみた中国ゲーム企業について聞いてきた。 

 

■中国発のIPにおいても萌芽の傾向…中国産アニメIPのゲーム化も


 
――:まずは、簡単な自己紹介からお願いします。

株式会社KenToと申します。KenToというのは"遣唐使”の”遣唐”の日本語発音で、過去の遣唐使と同じく中国から優秀な文化商材・情報・技術を日本に連れてくることをミッションとしております。

同社は中国のSino Group(飛書深諾)の日本拠点でもあり、Sinoは中国国内においては最大級のデジタルマーケティング専門代理店であるため、Facebookや、Google、Twitterのようなメジャーメディアでのアプローチなどにおいてもノウハウに強みを持っております。

また、コアメンバーのほとんどゲームアプリ畑出身のため、ゲームアプリのクライアントに対してデジタルマーケティング以外のアドバイスと日本ローカルのリソースを提供できることは1つの特徴としてあります。


 
――:御社からみて今年のChinaJoyはいかがでしたか。

2018年にKenToが設立されて以来、ずっとゲームアプリを中心にサービスを提供してきており、今年も出展させていただきましたが、中国国内においては、市場はまだ拡大し続けると思います。また、Z世代の成長とともに、中国文化に基づく優秀なプロダクトもますます出てくると思います。2〜3年前と比べ、海外のIPものより、国内IPの人気が出てきた印象があります。例えば、今回のChinaJoyではTencetブースではウェブコミックから人気が出た『一人之下』などが出展されており、多くの人が来場していました。


▲『一人之下』
ウェブコミックやアニメで人気を博している中国産IP作品。
アプリゲームも今年の5月に中国でリリースされた。

ただ一方で、競争も激化してきており、かつパブリッシングするためにライセンスも複雑になってきているため、直近数年みられている海外進出も続くと考えられます。
 

――:日本やその他地域のゲーム市場の印象についてお聞かせください。

すごく成熟されて、客単価が高いと当時に、獲得単価もすごく高いです!特に近年において、デジマ経由のインストール単価がますます上がってきています。そのため、事業側の立場からみると、より日本ユーザに親切なサービスを提供することで、ユーザリテンションを高めることで、LTVを上げることはとても大丈夫だと思います。

また、その他に注目している地域は東南アジアです。現在、娯楽コンテンツが少ないので、これから発展するとともに、エンタメ商材に対する需要は増えると思われます。



――:日本市場においては現地の企業とパートナーを組んで展開していくことを重視しているのでしょうか。

中国進出についてぜひご相談頂ければ幸いですが、日本市場に関してはまだ色々勉強させて頂きたいと思っています。ですので、もっと交流の輪を広げて行き、様々な企業様とお付き合いしていきたいと考えています。また、ワールドワイドのパブリッシャとして、日本市場以外にユーザークオリティ高い欧米のほうも大きく力いれております。


――:最後に一言お願いします。

KenToでは、今までゲームアプリを中心に事業を展開してきており、今後はぜひ日本の企業との業務提携もできたらと思います!両国お互い尊敬し合える環境に少しでも貢献できたらと思います!​もしご一緒できる方がございましたらお気軽にご相談ください。

(取材協力:アリババクラウド


■KenTo
 

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