DeNA、経済産業省と東京証券取引所による「DX 銘柄2020」に選定

ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>は、経済産業省と東京証券取引所の共同による、デジタルトランスフォーメーション(DX)を積極的に推進する企業を選ぶ「DX 銘柄2020」に選定されたと発表した。


「DX 銘柄2020」とは
経済産業省は、中長期的な企業価値の向上や競争力強化に結び付く戦略的 IT投資の促進に向けた取組の一環として、過去5回にわたり東京証券取引所と共同で「攻めの IT 経営銘柄」の選定を実施。

近年、デジタル技術を前提として、ビジネスモデル等を抜本的に変革し、新たな成長・競争力強化につなげていく「デジタルトランスフォーメーション(DX)」のグローバルな潮流が起こってきていることを踏まえ、本年からは、DX に焦点を当てた「デジタルトランスフォーメーション銘柄(DX 銘柄)」として選定を行う。


DeNA における DX の取り組みについて
DeNA は「インターネットやAIを活用し、永久ベンチャーとして世の中にデライトを届ける」というビジョンのもと、サービスやビジネスモデルの変革をもたらすよう DX を積極的に推進している。

例えばAI 領域においては、ヘルスケア、オートモーティブ、スポーツ事業などに対し、研究開発だけではなく、AI 技術の導入を本格的に進めている。それは、これから起こるであろう AI 技術の劇的な進化により、人間社会は加速度的に変化・発展していくと考えたことによるもので、その変化や流れを確実に汲み取り、インターネットやAIを活用し、より多くの方々にデライトを届ける事業、サービスを提供していきたいと考えているという。


DeNA の取り組み事例
■データサイエンティスト育成のための制度:Kaggle社内制度の導入
DeNA ではディープラーニングの研究者やデータサイエンティストなどの AI 系人材の採用に注力している。2018年4月より、AI 技術開発の横断部門である AI システム部のデータサイエンスチームにおいて、世界最大のデータ分析コンペティション Kaggle に業務時間を使って参加できる社内ランク制度を導入している。

どの程度の業務時間を利用して良いかは Kaggle での成績を元に決定する。多種多様な分析課題に対して高い精度を実現する分析方法を考え続けるため、データ分析能力が事業に役立つ。




■DXを活用した新規事業の創出:日々の行動を与信に反映する、次世代型与信サービス「Rerep(リリップ)」
次世代型与信サービス「Rerep(リリップ)」は、利用者の日々の行動に応じてカードローンの金利負担を低減する与信サービス。年齢や年収などのステータスではなく、利用者がリリップ上のミッションを日々クリアしていくことによって、後から信用スコアを積み上げる。そのスコアに基づいてキャッシュバックを受けることで、利用者の金利負担が低減される。

従来の与信は経歴や肩書き、収入や資産など、現在のステータスに重きがおかれている。対してリリップは、信用は日常行動の積み重ねによって生まれるという発想のもと、利用者の行動によって信用を後から積み上げていくというサービス。

日々リリップでミッションをクリアしてもらうことにより、利用者の行動変容を促すことを目的としている。また、金融機関にとっても、カードローン利用者との継続的なエンゲージメントを図ることができる。




■新型コロナウイルス関連における取り組み
2020年2月に社内の対策本部を立ち上げ、Virtual Private Networkの整備で自宅でも安全に社内 LAN への接続を可能にするなど、リモートワークへの移行を含む各種対策・対応を推進してきた。

緊急事態宣言下において、渋谷本社における出勤率は2%を下回る水準で、8月現在もリモートワーク制度を継続し、新しい生活様式に沿った働き方を制度・DX の両面から推進している。 また、横浜DeNAベイスターズでは、無観客試合が続く中でも新たな楽しみ方・価値の創造に向けた取り組みを実施している。
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
https://dena.com/jp/

会社情報

会社名
株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
設立
1999年3月
代表者
代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
決算期
3月
直近業績
売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
2432
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