サンリオ、9月中間は営業損失26億円と赤字転落…新型コロナでテーマパーク、物販、ライセンス、海外がいずれも厳しい状況

サンリオ<8136>は、2021年3月期の9月中間連結を発表し、売上高170億円(前年同期比38.3%減)、営業損失26億円(前年同期は13億円の利益)、経常損失19億円(前年同期は20億円の利益)、最終損失28億円(前年同期は3億円の利益)と大幅減収・赤字転落となった。新型コロナウイルスの影響で、テーマパーク、物販、ライセンス、海外事業がいずれも厳しい状況が続いた。

テーマパークについては、大分県のハーモニーランドは6月8日に、東京都多摩市のサンリオピューロランドは7月13日の再開となった。臨時休園や、再開後の入場制限により大幅な入園者数減となった。

物販部門では、ECは会員数も増加し受注も大幅に伸長した。サンリオショップでは国内客数はほぼ回復し、ヒット商品の発売もあったが、インバウンドの減少や、イベントの中止、4、5月の臨時休業分をカバーすることは出来ず、前年同期を大幅に下回った。

国内ライセンスでは、デジタルコンテンツ事業は新規契約が増え、売上を順調に伸ばすことができたが、商品化権ライセンスは、マスク等の衛生関連が伸びてはいるものの、依然として厳しい状況が続いている。

海外では、国内以上に新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、新規契約やEC事業が拡大してきたが、特にアパレル等の商品化権ライセンスは依然として厳しい状況が続いている。

なお、特別利益として雇用調整助成金等で9億円、特別損失として新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う店舗の臨時休業やテーマパークの臨時休園による損失等14億円の計上に対し、法人税等還付税額8億円、法人税等調整額6億円等を計上したという。
株式会社サンリオ
https://www.sanrio.co.jp/

会社情報

会社名
株式会社サンリオ
設立
1960年8月
代表者
代表取締役社長 辻 朋邦
決算期
3月
直近業績
売上高726億2400万円、営業利益132億4700万円、経常利益137億2400万円、最終利益81億5800万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
8136
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