『鬼滅』コラボ終了も勢い持続の『パズドラ』と『FGO』『プロスピA』が首位争い 『原神』が初の首位獲得 App Storeの1週間を振り返る



11月9日~13日のApp Store売上ランキングの動きを振り返っていこう。『Fate/Grand Order(FGO)』や『プロ野球スピリッツA(プロスピA)』 など首位に立つタイトルに一定の入れ替わりが見られたものの、全体を通してみると、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>『パズル&ドラゴンズ』の強さが目立った1週間だった。

「鬼滅の刃」コラボが11月10日に終了し、その後、一時的に順位を落とす場面があったものの、週末に「魔法石10個!アンケートスーパーゴッドフェス」と「ムラコレ」を開催して再び首位を奪い返した。コラボをきっかけに復帰などもあって、アクティブユーザーが増加したようで、その後も好影響が残り続けたようである。

また、この週は、miHoYoの『原神』が数時間程度だが、11月11日に初めて首位を獲得したことも特筆事項だろう(上のグラフは23時59分時点のデータを使っている)。同日、Ver.1.1アップデートを実施し、新キャラクター☆5「「公子」・タルタリヤ」、 ☆4「キャッツテールスペシャル・ディオナ(氷)」が登場した期間限定イベント祈願「冬国との別れ」を開始したことが売上に寄与したようだ。

この週は、ゲーム業界のビッグイベントとして、11月12日に家庭用ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」が発売された。スマホゲームとはそもそも遊び方やターゲットが異なっていることに加え、ハードウェアの入手困難と伝えられているように市場に出回っている数も十分ではなかったこともあって、スマホゲーム市場への影響は限定的だったようだ。

昨今、スマホゲームの新作開発費が高騰し続けており、スマホ以外のプラットフォームへの展開も今後、増えていくだろう。「Switch」と並んで「PS5」も有力な選択肢になってくるはずだ。


 
■11月9日

目立った動きが少ない中で、バンダイナムコエンターテインメントとドリコム<3793>の『ONE PIECE トレジャークルーズ』が土曜日の37位から16位に浮上してきた。『トレクル』は、11月8日12時より、「6.5周年記念トレジャースゴフェス!!」を開催しており、ワノ国九里の囚人採掘場の「ルフィ太郎」「ヒョウじい」「ドボン」が新登場していることが売上につながっているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、NetEase Gamesの『ライフアフター』が土曜日の74位から22位に急上昇し、トップ30に復帰した。『ライフアフター』は、11月7日より、シーズン3を開始しており、それに伴い新武器や新防具が登場しているほか、同日より開催中の周年祝典イベントの限定スキン販売なども今回の順位上昇の要因となっているもよう。
 
出所:AppAnnie


ほか、Happy Elementsの『あんさんぶるスターズ!!Music』や、ブシロード<7803>とKLab<3656>の『ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル ALL STARS』などがトップ30に復帰した。


 
■10日

コナミデジタルエンタテインメントの『プロ野球スピリッツA』が首位に立った。この日はコナミデジタルエンタテインメントのタイトルの躍進が目立っており、『eFootball ウイニングイレブン 2021』が前日の70位から5位、『遊戯王 デュエルリンクス』が同じく109位から12位に急浮上してきた。

『ウイイレ2021』は、11月9日より、注目選手が限定デザインで登場するエージェントがイングランド、ベルギー、ポルトガル、フランスと複数の代表チームの選手で登場しており、売上を大きく伸ばしているようだ。
 
出所:AppAnnie


一方、『遊戯王DL』は、第31弾メインBOX「シャーク・ファング」を11月9日より提供開始し、合わせて提供開始を記念したお得なセールを実施していることなどが順位を押し上げたもよう。
 
出所:AppAnnie


なお、無料ランキングでは本日サービス開始予定で、それに先駆けて前日11月9日より事前ダウンロードを開始した4399インターネットの『天姫契約~ファイナルプリンセス~』が1位となっている。リリース後に売上ランキングでもどのような推移を見せるのか、注目されるところだ。


 
■11日

トップ10圏内では、3位にHappy Elementsの『あんさんぶるスターズ!!Music』が前日の16位から浮上してきた。『あんスタMusic』は、★5「日々樹 渉」や★4「朔間 零」が登場した新スカウトを11月10日より開催していることなどが売上に寄与しているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、Cygamesの『プリンセスコネクト!Re:Dive』が前日の76位から11位に急上昇し、トップ10に迫った。『プリコネR』は、11月10日12時より、「復刻限定キャラ プライズガチャ」を開催しており、期間限定の「リゼロ」コラボキャラ「レム」と「エミリア」が再登場していることが順位を大きく押し上げたもよう。
 
出所:AppAnnie


ほか、アイディアファクトリープラスの『ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-』や、スクウェア・エニックスとポケラボの『SINoALICE(シノアリス)』などがトップ30に復帰した。


 
■12日

FGO PROJECTの『Fate/Grand Order』が首位に立った。11月11日20時30分より、期間限定イベント「虚数大海戦イマジナリ・スクランブル ~ノーチラス浮上せよ~」を開始するとともに、イベントで活躍する期間限定サーヴァント「★5(SSR)ヴァン・ゴッホ」と、新登場サーヴァント「★5(SSR)ネモ」をピックアップした「虚数大海戦ピックアップ召喚(日替り)」を開始したことが首位獲得の原動力となったようだ。
 
出所:AppAnnie


続く2位には、miHoYoの『原神(げんしん)』が前日の前日の10位から上昇してきた。『原神』は、11月11日にVer.1.1アップデートを実施し、新キャラクター☆5「「公子」・タルタリヤ」、 ☆4「キャッツテールスペシャル・ディオナ(氷)」が登場した期間限定イベント祈願「冬国との別れ」を開始したことが売上に寄与しているもよう。なお、『原神』は、『FGO』が首位に浮上する直前に首位に立つ場面もあった。
 
出所:AppAnnie


トップ10圏内では、LINE<3938>とワンダープラネットの『ジャンプチ ヒーローズ』も前日の64位から9位に急上昇してきた。『ジャンプチ』は、「鬼滅の刃」のキャラックターである「継国縁壱」が11月11日15日より新記念キャラとして期間限定で登場していることが大きく順位を押し上げたものと思われる。
 
出所:AppAnnie


ほか、コナミデジタルエンタテインメントの『実況パワフルサッカー』や、コーエーテクモゲームスの『三國志 覇道』などがトップ30に復帰した。


 
■13日

FGO PROJECTの『Fate/Grand Order』が首位をキープした、続く2位にはアニプレックスの『ディズニー ツイステッドワンダーランド』が前日の10位から上昇してきた。『ツイステ』は、11月12日16時より、期間限定イベント「スケアリー・モンスターズ! ~Screaming halloween show~」のイベントストーリー5章「終幕ハロウィーン!」の配信を開始するとともに、「スケアリー・モンスターズ! 期間限定ピックアップ召喚 ケイト&ジャック」を実施していることが売上に大きく寄与しているようだ。
 
出所:AppAnnie


また、スクウェア・エニックスの『OCTOPATH TRAVELER(オクトパストラベラー) 大陸の覇者』が前日の44位から11位に急浮上し、トップ10に迫った。『オクトパストラベラー 大陸の覇者』は、11月12日17時にアップデートを実施し、新たな旅人として「盗賊 ヒースコート」と「狩人 ナール」が登場していることが順位を押し上げたもよう。
 
出所:AppAnnie


ほか、GAMEVIL COM2US Japanの『サマナーズウォー: Sky Arena』や、アカツキ<3932>の『UNI'S ON AIR(ユニゾンエアー)』などがトップ30に復帰した。