コーエーテクモ、第3四半期は売上高64%増、営業益201%増と大幅増収増益 過去最高業績 パッケージ販売やスマホゲームの運営収入が大幅伸長

コーエーテクモホールディングス<3635>は、この日(1月25日)、第3四半期(20年4~12月)の連結決算を発表し、大幅な増収増益を達成し、売上高、利益が過去最高を更新した。パッケージゲームの販売やスマートフォンゲームの運営収入が大幅に伸長した、としている。


売上高:439億4900万円(前年同期比64.7%増)
営業利益:193億6700万円(同201.2%増)
経常利益:298億7400万円(同164.4%増)
最終利益:222億0200万円(同128.5%増)
 


エンタテインメント事業
売上高414億6500万円(同71.9%増)、セグメント利益191億300万円(同229.4%増)だった。

「シブサワ・コウ」ブランドでは、9月に国内で配信を開始したスマートフォンゲーム『三國志 覇道』が好調な滑り出しとなった。11月より積極的なマーケティング施策を展開し、アクティブユーザー数が増加している。同社がIPを許諾し中国で配信中の『三国志・戦略版』は、App Store月間セールスランキングにおいて15ヶ月連続で上位5位以内にランクイン(出典:App Annie)している。12月に日本、アジアで発売した『三國志14with パワーアップキット』は、10万本の販売となった。

「ω-Force」ブランドでは、任天堂の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』の世界観を継承した『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(Nintendo Switch用)を11月に発売した。12月末までの累計出荷本数は350万本を突破し、「無双」シリーズとして1タイトルで最高の出荷本数となった。

「Team NINJA」ブランドでは、『仁王2』のダウンロードコンテンツ三部作の第二弾「平安京討魔伝」を10月に、第三弾「太初の侍秘史」を12月に、それぞれ配信した。本編のリピート販売も堅調に推移し、全世界累計出荷本数は140万本を超えている。

「ガスト」ブランドでは、『ライザのアトリエ2~失われた伝承と秘密の妖精~』を12月に日本、アジアで発売し、22万本の販売となった。「ルビーパーティー」ブランドでは、「アンジェリーク ルミナライズ 新宇宙プレサミット」等2つのイベントを開催した。

「midas」ブランドでは、新作スマートフォンゲーム『真・北斗無双』(iOS、Android用)を、12月に国内でサービス開始した。


アミューズメント事業
売上高20億6600万円(同0.3%増)、セグメント利益1億8600万円(同58.6%減)だった。アミューズメント施設は、プライズゲーム機の売上が好調で、前年同期を上回って推移した。また、「P真・北斗無双 第3章」がリリースされた。


不動産事業
売上高5億8000万円(同16.9%増)、セグメント利益7500万円(同55.6%減)だった。ライブハウス型ホールKT Zepp Yokohamaは、感染症対策を徹底した上でライブイベントや配信ライブを開催している。その他の賃貸用不動産は高い稼働率を維持している。


その他事業
売上高1億4800万円(同49.5%増)、セグメント利益200万円(同81.8%減)だった。


 
■2021年3月通期の見通し

2021年3月通期の見通しは以下のとおり。この日、業績予想の上方修正を発表した(関連記事)。

売上高:560億円(前期比31.3%増)
営業利益:220億円(同56.0%増)
経常利益:330億円(同74.9%増)
最終利益:250億円(同63.3%増)
 


第3四半期決算の通期計画に対する進ちょく率は以下のとおり。いずれも75%を超えており、利益に限ると88%以上となっている。

売上高:78.5%
営業利益:88.0%
経常利益:90.5%
最終利益:88.8%



 
コーエーテクモホールディングス株式会社
http://www.koeitecmo.co.jp/

会社情報

会社名
コーエーテクモホールディングス株式会社
設立
2009年4月
代表者
代表取締役会長 襟川 恵子/代表取締役社長 襟川 陽一
決算期
3月
直近業績
売上高784億1700万円、・営業利益391億3300万円、経常利益398億9900万円、最終利益309億3500万円(2023年3月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3635
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