薄山館、ラッシュチェック特化メディアプレイヤー「相模大山伯耆坊」とキャプチャ画像付きリテイク指示票作成・管理アプリ「白峰相模坊」をリリース

薄山館は、ラッシュチェックに特化したメディアプレイヤー「相模大山伯耆坊」と、キャプチャ画像付きリテイク指示票作成・管理アプリ「白峰相模坊」を2月9日にリリースした。


■ラッシュチェック用メディアプレイヤー【相模大山伯耆坊】の概要
「相模大山伯耆坊」は、制作進行支援特化型アプリ群「八天狗シリーズ」の2番目に開発した同名アプリのWindows版メディアプレイヤー。以前はMacでしか動かず、また業界標準であるAvidコーデックのMOVコンテナを再生できないという欠点を抱えていたが、今回はデスクトップアプリとしてWindowsでも操作でき、Avidコーデックの再生にも対応している。

通常のメディアプレイヤー同様に再生・停止・コマ送りに加え、下の画像のように修正箇所を枠で囲いリテイク内容を記入しリテイク先を選択してキャプチャする機能が備わっている。

今までは、監督や演出が指差し棒等でリテイクの箇所を指摘し、それを文字で書き記すというラッシュチェックが一般的だったと思われるが、本アプリを用いることで、監督や演出の目の前で修正箇所を囲い、修正内容を記入することにより、作業の共有化を図ることができ、また記入ミスも発生しづらくなるという。

また、昨今の状況を鑑み、一同に介してラッシュチェックが行いづらいというのであれば、伯耆坊を演出や監督に渡して遠隔でラッシュチェックを行ってもらい、後日出力したデータを制作進行が受け取って管理するという方法を取ることもできる。

なお、作業は自動的に保存されるため、ブルースクリーンなどで強制シャットダウンが起きたとしても、アプリを再起動すれば、直前の状況から再度始めることができる。





■リテイク指示票作成・管理アプリ【白峰相模坊】の概要
「白峰相模坊」は、制作進行支援特化型アプリ群「八天狗シリーズ」で最初に開発したCUT管理アプリ「愛宕山太郎坊」に実装されていたキャプチャ画像付きリテイク指示票作成・管理機能を独立させた4番目のWebアプリになる。

「相模大山伯耆坊」から出力したデータをアップロードすることで、キャプチャ画像付きのリテイク指示票とリテイク表が作成される。これにより、今までは文字だけだったリテイク指示票と比して、リテイク先と問題が容易に共有できるようになるという。



リテイク表は以下のような構成となっており、加えて前述の通り、ラッシュチェック時に一同に介することが難しくなった昨今の状況下に合わせ、演出や監督に遠隔で伯耆坊でラッシュチェックを行ってもらい、出力したデータを相模坊で一旦まとめて編集し管理できるようにしている。