コムシード、第3四半期(4~12月)は売上高17%増も1.3億円の営業赤字を計上 新サービス寄与も広告宣伝費で費用が拡大

コムシード<3739>は、2月10日、2021年3月期の第3四半期累計(4~12月)の決算(非連結)を発表、既存事業が堅調に推移するとともに、新規サービスの売上も加算されたことで売上高は増収となったものの、新規サービスの広告宣伝費が大きく影響して営業損失を計上した。

なお、最終損益には第2四半期に一部タイトルで当初計画していた収益性の乖離が発生したため、固定資産の減損処理を実施し、7400万円の特別損失を計上している。

売上高10億3100万円(前年同期比17.1%増)
営業損益1億3900万円の赤字(前年同期700万円の黒字)
経常損益1億4800万円の赤字(同500万円の黒字)
最終損益2億2900万円の赤字(同4100万円の赤字)
 

ソーシャルゲームは、主力サービスのバーチャルホール『グリパチ』において、新台アプリを集中的に投入しイベントを継続的に実施したほか、520万人を超えるユーザーを擁するメディアとして、広告展開を推進している。そのほか、複数のパブリッシングゲーム運営を継続して行っている。また、第3四半期に配信開始された、グリー<3632>をパブリッシャーとするスマートフォンゲーム『ONE PUNCH MAN 一撃マジファイト』の運営業務を行っている。

従量制アプリは、第3四半期累計期間に4本の新作アプリをリリースしたほか、引き続き第4四半期にリリース予定の新作アプリに関する開発を行っている。

SNSゲームの運営ノウハウを生かしたBtoB(企業間取引)向け受託開発・運営に関しては、複数のストック型案件を中心に、当社の強みを活かした運営業務を引き続き行っている。

その他新規事業は、関連会社モビディックと共同でHTML5ゲーム『ポルト・ミラージュ』のサービスを開始した。また、ワンソースマルチプラットフォーム展開の一環として、Amazon Fire TV向けクラウド型パチ&スロゲーム『7ストリーム』をリリースした。ソーシャルカジノに関しては、総合型エンターテインメントオンラインプラットフォームを構築することを目指し、中長期的視点から見直しと再設定を行い、プロジェクトを進行している。

なお、2021年3月期の業績予想については、現時点で合理的な算出が困難なため非開示としている。
コムシード株式会社
https://www.commseed.net/

会社情報

会社名
コムシード株式会社
設立
1991年12月
代表者
代表取締役社長CEO 塚原 謙次
決算期
3月
直近業績
売上高19億8500万円、営業利益6000万円、経常利益4800万円、最終損益1億1500万円の赤字(2023年3月期)
上場区分
名証ネクスト
証券コード
3789
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