【詳報】ガンホー、20年12月期の営業利益は6.4%増の301億円 『パズドラ』と「Ragnarok」シリーズタイトルが貢献

ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>はこの日(2月16日)、2020年12月期の連結決算を発表し、売上高は988億4400万円(前の期比2.5%減)、営業利益301億5700万円(同6.4%増)、経常利益302億0200万円(同5.5%増)、最終利益163億6900万円(同9.8%減)と減収・営業増益となった。

同社では、主力の『パズル&ドラゴンズ(パズドラ)』と「Ragnarok」シリーズが順調に推移したことで僅かに減収となったものの、営業利益は増益となった、としている。

最終利益がマイナスだが、減損損失を計上したことによる。これまではゲームの開発費を資産計上していたが、発生時に即時費用計上する方針に転換したという。これに伴い、資産計上している一部のゲーム開発費のソフトウエア資産の回収可能性を見直し、減損損失28億9900万円を計上した。


・売上高:988億4400万円(前の期比2.5%減)
・営業利益:301億5700万円(同6.4%増)
・経常利益:302億0200万円(同5.5%増)
・最終利益:163億6900万円(同9.8%減)

 


既存ゲームについて、『パズドラ』は引き続き長期的に楽しむことを主眼に、新ダンジョン等の追加やゲーム内容の改善、他社有名キャラクターとのコラボレーションなど、継続的にアップデート及びイベントを実施し、MAU(月次アクディブユーザー数)は引き続き堅調に推移した。その結果、『パズドラ』は2020年11月8日に国内累計5600万ダウンロードを突破している。

また、『ラグナロク マスターズ』についても、継続的なイベントの実施により、MAU は引き続き安定的に推移した。

新規ゲームについて、2020年6月25日にサービスを開始した Nintendo SwitchTM 向け対戦ニンジャガムアクションゲーム『ニンジャラ』は、コラボレーションイベントやオンライン大会の実施、新マップや新武器の実装、幅広いクロスメディア展開の実施やグッズの販売等、ユーザー層の拡大に取り組んできた。その結果、『ニンジャラ』は2021年1月18日に世界累計600万ダウンロードを突破した。

子会社の事業について、GRAVITYとその連結子会社が配信している『Ragnarok M: Eternal Love』は継続的なアップデート及びイベントの開催により引き続き安定的に推移している。2020年5月28日から GRAVITY の連結子会社がタイでサービスを開始した PC オンラインゲーム『Ragnarok Online』も堅調に推移し、業績に貢献した。

また、GRAVITY は2020年7月7日から韓国でスマートフォン向けゲーム『Ragnarok Origin』のサービスを開始し、好調に推移した。さらに、2020年10月15日に台湾、香港、マカオでサービスを開始した『Ragnarok X: Next Generation』も、好調な売上を継続している。

なお、2021年12月期の業績予想は非開示。同社では、コンテンツ関連の新規性の高い事業を展開しており、短期的な事業環境の変化が激しいことなどから、業績の見通しについては適正かつ合理的な数値の算出が困難であるため、と説明している。
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
http://www.gungho.co.jp/

会社情報

会社名
ガンホー・オンライン・エンターテイメント株式会社
設立
1998年7月
代表者
代表取締役社長CEO 森下 一喜
決算期
12月
直近業績
売上高1253億1500万円、営業利益278億8000万円、経常利益293億800万円、最終利益164億3300万円(2023年12月期)
上場区分
東証プライム
証券コード
3765
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