ピクシブ、京都芸術大学と業務提携して開設に協力した「通信教育部イラストレーションコース」の初年度の出願者数が1644人に確定


ピクシブは、学校法人瓜生山学園 京都芸術大学と業務提携し、2021年4月に開設に協力した「通信教育部イラストレーションコース」において、初年度の出願者数が1644人に確定したことを発表した。

■イラストレーションコースとは
京都芸術大学の通信教育部デザイン科に新設された、通学不要、完全オンラインで完結する通称「手のひら芸大」の1コース。本コースはイラストレーターを志す学生や社会人に対して、現代における制作技法やクリエイティブに関する知識・教養を提供することを目的として開設された。

設定されたカリキュラムでは、現役イラストレーター約30人による教材からプロとして活躍するための制作技法や知識を学ぶことができる。初めて大学に入学する場合は最短4年、大学や短大、専門学校を卒業している場合は3年次編入学により最短2年で卒業可能だ。時間や場所を選ばず、卒業までに必要な単位がすべてオンラインで修得できるため、18歳以上の若者から社会人まで、あらゆる立場・職業の方々に専門の学びの場を提供する。

■出願者の傾向
出願者の年齢構成を見ると、20代前半から30代後半が約半数を占めており、働き盛りの社会人から多く選ばれていることがわかる。仕事の合間に学習できる完全オンラインでの履修形態が、働きながらイラストレーションの基礎から学び直したいという思いに応える形でニーズとマッチしたと考えられる。

また、京都芸術大学 通信教育部の他コースと比較して、1年次入学生の比率が高くなっている。本コースでは10代の年齢層もボリュームゾーンとなっており、高校を卒業したばかりの若年層が目立つ。高校卒業後の進路として通信制大学が注目される中、本コースが選択肢のひとつとして選ばれていることがわかる。



■新入生の入学理由
新入生へのアンケートでは、入学理由として以下の回答が上位となった。



〇昔からイラストを描くことが好きで、将来的にイラストに関わる仕事に就きたい
〇プロのイラストレーターとして活躍する講師の方々に魅力を感じ、他では学ぶことができない知識を身に着けられると思った
〇独学で描いていたイラストを基礎から学び直したい
〇ピクシブと提携して作られたコースで信頼性が高く、今のイラスト業界先端の技術や知識を学べると思った

■講義内容について
実際の講義では、講師としてイラストレーター、漫画家、グラフィックデザイナー、キャラクターデザイナー、アニメーターなど現役の名だたるクリエイター約30人が参加。イラストレーションの基礎から最新の制作技術について、さまざまな講師陣が理解を深める授業を提供していく。また、制作技法にとどまらず、業界知識、アートディレクション、キャリア論などのカリキュラムで変化の激しい現代社会にも対応できるイラストレーターへの成長をフォローする。

【イラストレーションコース研究室 コース主任・准教授 虎硬氏 コメント】
2021年4月からイラストレーションコース コース主任の虎硬(とらこ)と申します。私はイラストレーターとして活動しながら、ピクシブでプロデューサーとしてイラストレーターの展示企画や教育事業に関わってきました。京都芸術大学とのプロジェクトでは昨今の教育のオンライン化はもちろん、世界的にも注目されるイラストレーションの融合という意味でとても象徴的な取り組みだと考えています。イラストレーションを単なるトレンドとしてではなく、社会の中で学ぶべき技術や知識として包括的な教育を作っていくことを目的としています。

開講してから1ヶ月余りとなりますが、WEB完結型の授業にもかかわらず多くの学生からの熱量を感じています。本コースには高校を卒業してすぐに入学された方や、お仕事の合間に受講している方、すでに還暦を迎える方など、さまざまな立場の方がいらっしゃいます。どなたも共通していることはイラストを学ぶ情熱がとても高いことです。課題ではそんな学生の「本気」を垣間見る瞬間でもあり、オンライン学習ながらここまで多くのことを理解し、受け取ってくれるものかと感動いたします。私たち教員も授業内容にたしかな手応えを感じているところです。

今後も入学した学生向けのイベントを年数回オンラインで実施し、学生の学習意欲の向上と、丁寧な指導を心がけ、イラストレーションコースの運営に取り組んでまいります。


ピクシブと京都芸術大学は、今後もクリエイターの育成や創作文化の拡大に向け、多様な年代、職業の方が本コースを継続的に学ぶことのできる環境づくりに協力して尽力していくとしている。