DeNAとDLS、独自の遺伝子ネットワーク解析技術を用いた創薬研究に関する契約を協和キリンと締結

ディー・エヌ・エー（DeNA）<2432>とDeNAライフサイエンス（DLS）は、独自の遺伝子ネットワーク解析技術を用いた創薬研究に関する契約を協和キリンと締結したことを発表した。

DLSは、2020年に協和キリンが持つデータを活用し、独自開発した遺伝子ネットワーク解析技術を用いた新規創薬標的の探索研究を実施した。この結果を受け、DLSは新たに、遺伝子ネットワーク解析技術を用いて、協和キリンの研究結果の解析を実施することになった。これにより、両社で新たな創薬コンセプトの創出を目指す。

【DLSの遺伝子ネットワーク解析技術とは】
遺伝子ネットワーク解析技術とは、個々の遺伝子に着目するのではなく遺伝子間の関係性を基にしたネットワークを利用し、種々の課題を解決する手法。例として、遺伝子発現解析結果から導かれる結果を遺伝子ネットワークとして再構築することで、その生物学的意味や創薬標的遺伝子の探索を行う。

DLSでは、ゲノムデータなどを活用した共同研究「MYCODE Research」で培った遺伝子研究のノウハウを活用し、遺伝子ネットワーク解析技術を利用した創薬支援プロジェクト(ネットワーク創薬)を行っている。遺伝子ネットワーク解析技術における技術改良と経験の蓄積により、創薬研究開発における以下に代表される課題解決が見込まれる。

・創薬候補物質の標的遺伝子群の同定と作用機序の解明
・既存薬の新たな標的解明による別適応症への応用(Drug Repurposing)
・オフターゲット効果の評価と検証
・臨床試験における被験者リクルーティングの最適化