ゲームネットワーク「Tron Game Center」がEnjinのエコシステムに移行 NFTを複数のゲームでシームレスに連携可能



ERC-1155トークン規格の開発企業で、ブロックチェーンとNFTを用いたエコシステムの構築で世界をリードするEnjinは、6月28日、Tronをベースに開発されたゲームネットワーク「Tron Game Center」が、「Pandemic Multiverse」としてEnjinのエコシステムに移行し、ガス代を無料化するJumpNetブロックチェーンを利用すると発表した。

また、同スタジオが、PvP(プレイヤー対プレイヤー)に特化した一人称視点のシューティングゲーム『Pandemic Shooter』のオープンβを開始した。 ‍


▲『Pandemic Shooter』トレーラー

今回のEnjinへの移行は、ERC-1155トークン規格の開発と、堅牢でユーザーファーストな技術スタックが決め手となった。これにより、「Pandemic Multiverse」は、NFTを複数のゲームにシームレスに連携させることができる。「Pandemic Multiverse」チームはEnjinへの移行を数週間で完了している。

「私たちがEnjinに移行したのは、Tronがカジノを中心としているのに対し、Enjinはゲームにフォーカスしていたからです。EnjinのAPIは使い勝手が非常に良いです。Enjinチームに連絡する前に、既にJumpNetの導入を完了していた程です。」

ーAndreas Hennersdorf / Pandemic Multiverse CEO‍

「Pandemic Multiverse」は現在、2つのゲームを開発中。『Pandemic Shooter』と『Pandemic Space Combat』。「Pandemic Multiverse」が発行するNFTは全て、両方のゲームで使用可能となる予定。Enjinの強固な技術スタックにより、ゲーム内のキャラクター、武器、スキンをアンロックするNFTは、Ethereum、Polkadot、Efinity、JumpNetの各ブロックチェーンでも動作するようになる。
 
『Pandemic Shooter』は、複数のゲームモードを搭載した、PvPに特化したFPSで、初期はPC版がローンチ予定。これには、「キャプチャー・ザ・フラッグ」「デモリッション」「デスマッチ」「カバーポイント」「ガンレース」「フリーフォーオール」の6つのゲームモードが搭載する。また、プレイヤーは、ウィークリーチャレンジでEnjin Coin(ENJ)を獲得できる。
 
同スタジオの2番目のプロジェクトである『Pandemic Space Combat』は、プレイヤーが宇宙ステーションを建設し、宇宙を探索し、星々の間で戦闘を行うことができる、シングルプレイヤーの宇宙飛行ゲームとなる。このゲームは2021年第3四半期の発売を予定している。