セガ、『ぷよぷよプログラミング』を使った小学生向けプログラミング教育を実施 



セガは、7月13日、学習教材『ぷよぷよプログラミング』を使った小学生向けプログラミング教育カリキュラムを開発し、実施したことを明らかにした。

カリキュラムは青山学院初等部での授業で実施している。 授業は2021年5月14日 から 2021年6月25日 にかけて6回にわたって行ったという。

この度のカリキュラムは、 図形やブロックなどを操作して意図した処理を組んでいくビジュアルプログラミングの次のステップとして、 実際のゲーム開発で使われているWeb標準言語(HTML5やJavaScript)による『ぷよぷよ』のソースコードを書き写す作業(写経)やカスタマイズを通じて、 プログラミングの理解を深めることを目的として開発した。 講師には『ぷよぷよ』シリーズのジャパン・e スポーツ・プロライセンスを保有し、 システムエンジニアの経験もあるぴぽにあ選手を招いた。

初回から2回に渡り、 学習の導入として児童は用意されたテキストに沿って『ぷよぷよ』の教材向けソースコードを入力することで、 「ぷよ」の落下や左右移動、 回転を行うコーディングを行い、 また、 パラメータを書き換えることで、 ゲーム画面の背景色の変更や落下スピードなどのゲームバランスの調整。

また、 続く3回の授業では学校の独自授業として、 高齢者の方でも楽しんでもらえる『ぷよぷよ』をテーマに、 プログラムのカスタマイズによるゲーム開発を考えるグループワークを実施。 「ぷよ」を見やすいように数字や児童が作成したオリジナルキャラクターに変更したり、 「ぷよ」の大きさの変更や落下スピードを調整したりするなど各班が趣向を凝らして、 独自の『ぷよぷよ』開発に取り組んだ。

また、 プレゼン発表に向けて、 児童は各自パソコンを使いこなして資料作成などの準備を行いました。 最終回の授業では、 それぞれのグループが作成した独自の『ぷよぷよ』について、 「ぷよぷよ」シリーズ総合プロデューサーとぴぽにあ選手に対してプレゼンテーションを行った。

参加した児童からは「(ビジュアルプログラミングによる)これまでの授業より難しかったが、 『ぷよぷよプログラミング』で学ぶことで、 遊んだことのある『ぷよぷよ』がどのようにできるのかその仕組みがわかった。 」「自分で考えた『ぷよぷよ』を作ることができ、 プレゼンでもしっかり発表することができてよかった。 楽しい授業だった。 」という感想があったようだ。
 
指導された青山学院初等部教諭 井村 裕先生によるコメント

講師のレクチャーを受けて着々と先に進めていく姿が印象的だった。 “自分たちの『ぷよぷよ』を作成する”という明確かつ、 楽しみなゴール設定が児童たちのやる気を引き出す重要なポイントになっている。 プログラミング教育が必修化された小学校において、 楽しみながら学べる、 『ぷよぷよプログラミング』による本カリキュラムは非常に有効的であると実感した。

・カリキュラム内容( 40分×6時限)

第1回(5月14日) 講師:「ぷよぷよ」プロプレイヤー ぴぽにあ選手

○「ぷよぷよ」ってどんなゲーム?

○「ぷよぷよ」を作ってみよう

(ゲームフィールドをつくる/「ぷよ」が落ちてくる/「ぷよ」を左右に動かす/

「ぷよ」を回してみよう/「ぷよ」を消してみよう)

○完成!遊んでみよう

第2回(5月21日) 講師:「ぷよぷよ」プロプレイヤー ぴぽにあ選手

○前回のおさらい(「ぷよぷよ」を作ってみよう)

〇ぷよぷよのカスタマイズ(改造)

(著作権をまもろう/「ぷよ」を変えてみよう)

○eスポーツプロ選手のお仕事紹介

第3~5回 通常授業(グループワーク)

〇プレゼン資料作りとプログラムの改造

第6回(6月25日)

講評:「ぷよぷよ」シリーズ総合プロデューサー細山田水紀、 ぴぽにあ選手

〇各班児童による発表

〇細山田プロデューサー、 ぴぽにあ選手による講評

・第6回授業の様子



児童が作成したプレゼン資料のスライドを一部紹介










『ぷよぷよプログラミング』は2020年6月の提供開始以来、 全国各地の教育委員会や学校、 eスポーツ団体や企業が主催するイベントでの本コンテンツを活用した特別授業、 ワークショップ等の場で利用し、 登録者数は45,000人を突破した(2021年3月時点)。

セガではゲーム事業やジャパン・eスポーツ・プロライセンス認定タイトル『ぷよぷよ』のeスポーツ展開を通じて培ったノウハウや資産を活用し、 今回のカリキュラム提供のようにプログラミング教育に関する企画・運営を多数サポートしている。 今後も昨年度よりプログラミング教育が必修化された小学校や今年度より必修化する中学校のほか、 高等学校、 大学などの教育機関を中心にプログラミング教育を支援する取り組みを進めていく。

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