SNS「GREE」のユーザー属性の変化について(2010年12月版)

 グリー<3632>が2月2日、決算説明会資料を開示した。前回も同じようなことをやったが、今回も「GREE」のユーザー属性の時系列の推移を簡単に記述していこう。必要に応じて「モバゲータウン」のデータも参照したい。一部グラフが激しく見づらいが、ご容赦いただきたい。   ■登録会員数・PV  SNS「GREE」の登録会員数は、2383万人となった。前回発表時(9月)の2246万人に比べて6.1%増となった。またページビューは、月間520.5億PVとなった。前回発表時の465.2億PVに比べて11.8%増と順調に増加している。  一方、「モバゲータウン」の会員数は、前回発表時の2167万人から12.9%増の2448万人となり、「GREE」の会員数を抜いている。「モバゲータウン」のユーザーが増えたことに加え、「Yahoo!モバゲー」の効果もあったようだ。 

  ■男女比について  男女比については、男性が51%に対し、女性は49%となっている。女性ユーザーの比率の上昇が続いていることが確認できる。

       

■年齢構成の変化  年齢構成については、10代が20%、20代が33%、30代が27%、40代以上が20%となっている。10代と20代の比率が低下する一方、30代、40代以上のユーザーの増加が続いている。会社側は「一人当たりの月額利用額が高い30代・40代以上の比率は引き続き高水準で推移」と資料に記載している。

 

 ちなみに、こうした傾向は、「モバゲータウン」でも確認されているが、「GREE」の方が30代以上の占める比率が47%と高くなっている。

   

■地域属性について  次のグラフは地域属性の推移。北海道9%、東北7%、首都圏33%、甲信越・北陸5%、東海12%、近畿16%、四国・中国7%、九州・沖縄11%となっている。大きな変化はないように思われる。

  

 

■まとめ

 以上から、ユーザー属性の変化については、おおまかなイメージとして、前回に続き、女性を中心に30代、40代以上のユーザーが増えていること。地域的には、まんべんなく増えている、といえそうだ。前回も同じようなまとめだったが…。