2012年の注目タイトル(1) 『ドラゴンリーグ』

2012年が始まったが、2011年の印象に残ったソーシャルゲームを独断と偏見でいくつか取り上げていこう。第1弾は、アソビズムが「GREE」で提供しているチームバトルゲーム『ドラゴンリーグ』だ。現在、35万人を超えるユーザーが登録しているとのこと。2011年のゲームで最も印象に残ったタイトルをあげろといわれれば、迷いなく本作をあげる。 本作は、チーム協力型のリアルタイムバトルRPG。プレイヤーは、どこかの「騎士団」(チーム)に所属し、「ドラゴンへの挑戦権」を巡って、他のチームとバトルを行なって、最強のチームを目指す内容となっている。クエストやダンジョン探索、武器防具の強化を行ってキャラクターを育成しつつ、1日4回行われるチーム対チームのリアルタイムバトルに参加することでゲームが進行していく。 メインコンテンツであるチーム同士の対戦では、メンバーと掲示板で話し合って一斉に仕掛けるタイミングを決めたり、攻撃や支援系のアクションを地道につなげていったりすることが鍵を握る。技を出すのに必要なポイントの配分も重要だ。他のユーザーとの密な連絡や、協力を行なってゲームを進めていくスタイルは、コアなソーシャルゲームのユーザーには新鮮な体験と受け止められたようである。 実は、リアルタイムでチームバトルが楽しめるゲームは本作が登場する以前にもあった。ただ、開催日時が不定期であったり、相手チームの中の人が居ないケースが多かったりするため、一方的なタコ殴りになりがちであった。1日の試合時間を決めることで、ユーザーが参加しやすくなり、濃密な協力と競争に基づく白熱したバトルが演出される。 「GREE」のグラフの推移をまとめたものだが、動きの激しい「GREE」ランキングでも常に上位に位置しているだけでなく、順位も着実に上げている。会員数100万人を超える有力コンテンツと互角に争っている状況を見る限り、アクティブ率もかなり高そうである。新しい職種の追加やLVキャップ開放などゲームのアップデートを行う一方、スマートフォン対応も準備している。「アプリスタイル」の報道によれば、本作のシステムを活用した新作も準備されているという。  

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