ベクター、第3四半期は営業益85%減・最終赤字…減価償却費の増加や一部タイトルで減損

ベクター<2656>は、本日(1月24日)、第3四半期(4-12月期)の連結業績が減収減益になったと発表した。営業収益が28億5100万円(前年同期比7.0%減)、営業利益が5800万円(同85.3%減)、経常利益が6400万円(同84.1%減)、四半期純損益4600万円の赤字(前年同期2億3200万円の黒字)だった。     主力の一部オンラインゲームタイトルの運営成績の不振やソフトウェア販売などの減少に加え、大型タイトルの増加に伴う減価償却費など固定費の増加が収益を圧迫し、営業利益、経常利益は前年同期比でマイナスとなった。また、四半期純損益については、オンラインゲーム事業に関する減損損失1億0200万円を計上したことによる。 事業セグメント別の状況は以下のとおり。 オンラインゲーム事業は、販売金額は20億1400万円(前年同期比3.2%減)だった。従来型のオンラインゲームは概ね好調だったものの、ブラウザゲームやモバイルゲームの大幅減が響いた。当サイトに関連の深いモバイルゲームについては、「こいけん!」など7タイトルを運営。競争激化により苦戦しているという。 ソフトウェア販売は、売上高7億2000万円万円(同16.1%減)だった。プロレジ・サービスについては、ソフトウェアのダウンロード販売事業は、ウイルス対策ソフトについては依然根強い需要があるが、消費者の有料パソコンソフトに対する需要は減少しつつあるとのこと。 このほか、サイト広告販売事業の売上高が1億1200万円(同6.8%減)、その他が200万円(同16.8%減)だった。   ■2012年3月期の見通し 2012年3月期は、売上高36億3800万円(前期比14.4%減)、営業利益3400万円(同92.4%減)、経常利益4000万円(同91.1%減)、当期純損益5600万円の赤字(前期1億4600万円の黒字)を見込む。