JPモルガン証券は、2月8日付のディー・エヌ・エー(DeNA)<2432>のレポートで、第3四半期(10-12月期)の決算は低調ながら、今後、業績好転が見込まれる、と指摘している。第3四半期(10-12月期)の連結営業利益135億円とJPモルガンの予想を下回ったものの、足元では新たに投入された内製ゲームタイトルがけん引する形でコイン消費が拡大に転じつつあるとのこと。
JPモルガンでは、「ファイナルファンタジーブリゲイド」や「ワンピース・グランドコレクション」、「ドラえもんホッコリーナ」などの新規タイトルで高いマネタイズが期待できるとし、2012年3月期の営業利益予想を606億円から609億円に、2013年3月期を598億円から661億円、2014年3月期を594億円から673億円にそれぞれ引き上げた。
なお、海外事業については利益の創出までに想定以上の時間がかかっているとのこと。コスト管理は効いているものの、海外事業の収益が拡大する可能性は中期的に低いと予想しているという。目立った内製タイトルのリリースが遅れていることや、海外ユーザーのアイテム課金が国内ユーザーと比較してかなり少ないことなどを要因としてあげている。
レーティングは「Overweight」、目標株価2850円の継続。
会社情報
- 会社名
- 株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)
- 設立
- 1999年3月
- 代表者
- 代表取締役会長 南場 智子/代表取締役社長兼CEO 岡村 信悟
- 決算期
- 3月
- 直近業績
- 売上収益1349億1400万円、営業利益42億0200万円、税引前利益135億9500万円、最終利益88億5700万円(2023年3月期)
- 上場区分
- 東証プライム
- 証券コード
- 2432